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雨雲レーダーを見ますと、28日木曜午後は、関東甲信で雨雲や雷雲が発達しています。栃木県那須烏山市では「非常に激しい雨」を観測しました。この大気の不安定な状態は、29日金曜の午後も続きますので、大雨による土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や道路の冠水などに、警戒が必要です。

「激しい雨」や「強い雨」を観測

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28日木曜の関東甲信は、大気の状態が不安定になっています。そのため、雨雲レーダーを見ますと、16時30分現在、あちらこちらで、雨雲や雷雲が発達しています。

16時までに観測された1時間降水量の最大値は、栃木県那須烏山市で52.5ミリ(16時00分まで)と、「非常に激しい雨」が降りました。また、栃木県日光市足尾で40.0ミリ(15時10分まで)、栃木県日光市瀬川で38.5ミリ(14時49分まで)と、いずれも「激しい雨」を観測しました。さらに、茨城県大子町で25.0ミリ(14時51分まで)と、「強い雨」を観測しました。

このため、16時30分現在、茨城県では「土砂災害警戒情報」の発表されている所があり、群馬県の一部に「大雨警報」、栃木県の一部に「大雨警報」と「洪水警報」が発表されています。さらに、関東の広い範囲に「雷注意報」が発表されています。

予想降水量は?

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関東甲信地方では、引き続き、28日木曜夜遅くにかけてと、29日金曜午後は、雷を伴った「激しい雨」や「非常に激しい雨」が降り、大雨となる所があるでしょう。

28日木曜から29日金曜にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
関東地方北部・甲信地方 50ミリ
関東地方南部 40ミリ

28日木曜18時から29日金曜18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
関東地方北部 100ミリ
関東地方南部・甲信地方  80ミリ
となっています。

土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、29日金曜にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風にも、ご注意ください。

上流の「局地的な大雨」を知るには

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「局地的な大雨」によって、危険な状態になるのは、自分のいる所に雨雲がかかる場合だけではありません。川の上流で「局地的な大雨」が発生すると、雨が降っていない下流でも、被害が発生する恐れがあります。

上流の「局地的な大雨」を知るポイントは3つ。

1つめは、川の水かさが急に増えること、2つめは、川の水が濁ること、3つめは、木の枝などが流されてくることです。また、サイレンはダムを放流する合図なので、川のそばにいて、サイレンを聞いた場合も、必ず川から離れてください。