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東北の太平洋側では、22日金曜夜にかけて、大雨のおそれがあります。先週、記録的な大雨となった宮城県でも、また雨量が多くなる所がありますので、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

東北の太平洋側 雨雲が発達中

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東北の太平洋側では、先週は、記録的な大雨となった所がありました。仙台市では、13日の日降水量が135.5ミリと、7月として1位の値を更新しました。また、15日~16日も雨が強まり、宮城県大崎市古川では、16日9時40分までの24時間降水量が239.0ミリと、観測史上1位の値を更新しました。

22日金曜は、その東北の太平洋側で、また雨が強まってきました。

22日金曜、雨雲レーダーを見ますと、10時20分現在、東北の太平洋側では、すでに、あちらこちらに発達した雨雲が確認できます。宮城県女川町では、9時50分までの3時間に36.0ミリの雨を観測しました。

今回の大雨の特徴は? 予想降水量は?

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東北の太平洋側では、22日金曜は、1時間に30ミリの激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

今回の大雨の特徴は、東北では、あまりないほどの「かなり暖かく湿った空気」が、南からどんどん流れ込むということです。

「暖かく湿った空気」は大雨のもとになりますし、南からどんどん流れ込むことで、今夜にかけて、宮城県~岩手県沿岸南部などの南に開いた地形の所や、南向き斜面では、地形の効果により、局地的に雨雲が発達することが考えられます。

22日6時から23日6時までに予想される24時間降水量は、東北太平洋側の多い所で、100ミリとなっています。

夜遅くにかけて、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、警戒してください。

土砂災害の前触れは

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今回、大雨のおそれがありますが、大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。