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北海道では昨日(16日)から今日(17日)にかけて広い範囲で雨が降っています。局地的に雨脚が強まっていますが、これからピークを迎える地域もある見込みです。どの地域でどのくらい降るのか、回復はいつになるのか、詳しく解説します。

道東はこれから雨のピークに! 大雨に注意

北海道付近は、低気圧と前線を含む気圧の谷の中となっています。また、南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となっています。
すでに道東では雨が強まっており、釧路地方の釧路では今日に入ってから午前10時までに56.0ミリの雨を観測しました。釧路で1日に50ミリ以上の雨が降るのは今年に入って初めてのことです。
また、根室地方の糸櫛別では今日に入ってから午前10時までに63.5ミリの雨が降りましたが、7月に1日で60ミリ以上の雨が降るのは、2014年以来8年ぶりのことになります。

午後からは活発な雨雲が北海道に再び流れ込み、広い範囲で雨が降る見込みです。雨の中心は道東で、昼過ぎから夕方にかけてが雨のピークとなりそうです。十勝や釧路、根室地方では1時間に30ミリから40ミリのバケツをひっくり返したような激しい雨が降る恐れがあります。明日午前6時までの24時間で降る雨の量は多い所で、太平洋側は120ミリ、オホーツク海側は100ミリ、日本海側は80ミリの見込みです。
大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水などには十分注意してください。また、急に激しい雨が降ってきた場合は、車のワイパーを早く動かしても見通しが悪くなることもあります。その際は無理をして運転せず、近くの駐車場などにいったん車を停めて、雨が少し弱まるのを待つという対策も必要です。

回復はいつ?

低気圧は前線を伴い、明日は北海道付近を南から北へ通過するでしょう。
朝までには広く雨はやみ、日中は太平洋側で晴れ間や日差しの戻る所もある見込みです。しかし、大気の不安定な状態は続くため、道東方面の山沿いなどではにわか雨の恐れがあります。全般に天気は回復傾向ですが、山でのレジャーや峠越えの際などは、天気の急変に注意してください。
また、特に大雨となった地域では、雨がやんだ後でも地盤が緩んでいたり、川が増水している恐れがあります。傾斜地や川のそば、用水路などには近づかないようにしてください。