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宮城県大崎市古川で24時間雨量が観測史上1位となる239.0ミリを観測するなど、記録的な大雨となりました。あす17日未明から再び雨脚が強まるため、さらなる災害に厳重に警戒してください。

記録的な大雨

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九州から東北南部にかけて前線が延びています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むとともに、本州付近の上空約6000メートルには氷点下6℃以下の寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

きのう15日夜から宮城県には活発な雨雲がかかり、9時40分までの24時間に大崎市古川で239.0ミリと観測史上1位の大雨となりました。10時40分までの24時間に大崎市鹿島台で246.0ミリ、10時10分までの24時間に大衡村で227.5ミリと7月の1位の値を更新しました。県内では、すでに浸水や土砂災害による被害が起きています。また、宮城県大崎市内を流れる名蓋川で堤防が決壊し、警戒レベルで最も高いレベル5にあたる「緊急安全確保」が発表されました。

再び雨脚強まる さらなる災害に警戒を

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宮城県には11時現在も雨雲がかかっています。

このあとは一旦雨は小康状態になりますが、あす17日未明からはまた雨脚が強まるでしょう。あす17日午後も雷を伴って激しい雨の降る所がある予想です。さらなる災害に厳重に警戒が必要です。危険な斜面や氾濫、増水した河川には近づかないでください。

車を運転して避難する場合 注意点は

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大雨の中、避難所へ車を運転して移動する場合でも、油断はできません。注意点は2つあります。

1つめは、雨の降り方が強い時には、いつも以上に慎重な運転をすることです。1時間に20ミリ以上の雨が降ると、ワイパーを速くしても見づらくなります。さらに、1時間に30ミリ以上の雨が降る場合は、高速で走っている時にブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こる恐れがありますので、注意が必要です。

2つめは、避難場所へ向かう道を選ぶことです。降り続いた雨によって川が増水していたり、車道が冠水していたりすることもあります。川からなるべく離れた道を選んでください。車が水に浸かると、ドアが開かなくなって車内に閉じ込められたり、車のエンジンが停止したりする恐れがあります。さらに、水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。大雨で冠水した道路は、川との境目が分かりにくいので、無理をしないで、車で避難するのをやめるのも、選択肢の一つです。