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梅雨明けしたはずなのに、九州ではすでに「梅雨末期のような大雨」になっていて、降水量は6時間で200ミリ以上の所も。九州北部地方と九州南部では、15日夜から16日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があり、全国的にも大雨に警戒が必要です。

6時間で「平年7月ひと月分の約5割」の雨が降った所も

15日金曜の午前中、九州を中心に、大雨となっています。

宮崎県小林市では、8時50分までの6時間降水量が214.5ミリと、観測史上1位の値を更新し(観測開始は2000年)、平年の7月ひと月分(473.8ミリ)の約5割の雨が、たった6時間で降りました。

また、宮崎県えびの高原では、6時間降水量が202.5ミリと、こちらも200ミリを超えました。

九州だけでなく 全国的に大雨に警戒

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ただ、大雨に警戒が必要なのは、九州だけではありません。雨雲レーダーを見ますと、15日10時現在、本州付近でも、あちらこちらで雨雲が発達している様子が確認できます。

さらに、九州北部地方と九州南部では、15日夜から16日午前中にかけて、「線状降水帯」が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。また、西日本から北日本では、16日にかけて大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴って「非常に激しい雨」や「激しい雨」が降り、大雨となる所があるでしょう。

特に九州北部地方と九州南部では、「線状降水帯」が発生した場合は、15日夜から16日午前中にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、厳重な警戒が必要です。

そして、九州だけでなく、西日本から北日本の広い範囲で、16日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

避難場所や避難経路 確認しておくポイントは

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いざ、避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。

①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。

②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。

③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。

もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。