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向こう一週間は、九州から北海道にかけて、雨雲がかかったり、晴れていても局地的に雨雲が発生、発達しやすい状況が続く見込みです。来週は、太平洋高気圧の張り出しの程度によっては、九州から近畿付近で夏空が広がる可能性があります。東海など、猛暑が続くこともあるでしょう。

あちらこちらで雨雲が発達しやすくなっている原因

台風4号が九州に上陸した今月5日頃から、オホーツク海付近に中心を持つ高気圧が勢力を強めています。太平洋高気圧は北への張り出しを弱めています。本州付近に湿った空気が流れ込みやすい一方で、上空には寒気が入りやすい状況になっています。このような大気の流れは、ここ数日、あちらこちらで雨雲を発達させています。今後、17日頃にかけて、オホーツク海付近に中心を持つ高気圧は勢力が強いでしょう。太平洋高気圧は北への張り出しが弱い状態が続く見込みです。日本付近は湿った空気の影響を受けやすく、日本海の上空には寒気が流れ込みやすい状態が続くでしょう。雨や雨が強まるタイミングの予想は大変難しくなっていますが、九州から北海道にかけて、発達した雨雲がかかったり、晴れていても局地的に発生した雨雲が雷雲にまで発達しやすい状況が続く見込みです。

12日~18日 戻り梅雨

さしあたり、あす12日は、九州など西日本付近に、西から暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。一方で、上空6000メートル付近にマイナス6℃以下の寒気が、関東付近まで流れ込む見込みです。中国地方、近畿、北陸付近では午前中から、関東付近では昼頃から大気の状態が不安定でしょう。特に、中国地方や近畿、北陸付近では未明から雨雲がかかり、雨雲は発達しやすいでしょう。局地的に雷を伴って強い雨が降り、近畿や北陸では激しい雨が降る見込みです。関東では、昼頃から夕方を中心に広く雨が降り、北部では雷雨や激しい雨の所があるでしょう。大雨の恐れがあり、雨雲が予想より発達した場合は、警報級の大雨になる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
東北も雨雲がかかるでしょう。南部では、午後は雷を伴って、激しい雨が降る所がある見込みです。北海道は所々で雨が降り、昼頃から雷が鳴ることがあるでしょう。
水蒸気をたっぷり含んだ空気が流れ込む九州や四国も、雨や雷雨の所がある見込みです。

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今のところの資料では、14日から15日頃、日本海を低気圧が進む見込みです。この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。低気圧は行く手を、オホーツク海付近に中心を持つ高気圧に阻まれます。このため、本州付近への暖かく湿った空気の流れ込みは続くでしょう。広く雨が降り、雨雲は雷雲まで発達することがあるでしょう。雨は弱まったり止むこともありますが、降りやすい状態が続く見込みです。15日は次第に日本海の上空に寒気が流れ込むでしょう。このタイミングで、九州から近畿付近では、特に雨雲が発達する可能性があります。
17日頃にかけて、日本海の上空に寒気の流れ込みが続くでしょう。あちらこちらで雨雲が発生する見込みです。雨雲は、雷雲まで発達することもあり、特に北陸付近で、発達しやすいでしょう。短い時間で雨量が多くなる可能性があります。雨雲は同じ場所にとどまることがなくても、次々に発生することがあるでしょう。

19日~24日 東海など猛烈な暑さ続く

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19日から24日、この期間は、少し状況が変わってくることを示す予測資料があります。オホーツク海付近に中心を持つ高気圧は次第に勢力を弱めるでしょう。太平洋高気圧も、北への張り出しをやや強める見込みです。それでも、広く夏空が広がるというほどではありません。本州付近に湿った空気が流れ込みやすい状況は続き、気圧の谷の影響を受けることもあるでしょう。本州や北海道を中心に雲が広がりやすく、雨が降るようなこともありそうです。

19日から24日、この期間は、太平洋高気圧の北への張り出しは、西日本付近で強まる傾向を示す予測資料もあります。この期間の後半ほど、九州から近畿付近では、夏空が広がる可能性があります。一方、東海や関東から北海道付近では、この期間のどこかで、上空に寒気が流れ込み、雨が降ることが考えられます。場合によっては前線が延びて、広く雨が降ることもあるでしょう。

19日から24日、この期間は、本州の南岸付近は背の高い高気圧に覆われることを示す予測資料もあります。この場合は、地上付近で空気が圧縮されて気温が上がるでしょう。
この期間の最高気温は、東京都心で35℃近くまで上がる日がある予想です。東海などで35℃くらいの日が続く可能性があります。