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きょう28日(火)、高松地方気象台は「四国地方は6月28日ごろに梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
この先、厳しい暑さが続くため、万全の熱中症対策が必要です。
また、異例の短さと降水量の少ない梅雨となっており、平年と比べ、貯水率が低下しているダムも多く、水不足が深刻化する懸念もあります。

四国地方では初となる6月中の梅雨明け、そして異例の短い梅雨に

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きょう28日(火)の四国地方は、瀬戸内側を中心に晴れている所が多くなっています。
高松地方気象台は「四国地方は6月28日ごろに梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
これは平年(7月17日ごろ)より19日早く、昨年(7月19日ごろ)より21日早い、1951年の統計開始以来最も早い梅雨明けの発表で、四国地方では初の6月中の梅雨明けの発表となりました。
また、梅雨期間はわずか15日間と、これまで最も短かった1964年の20日間を大幅に下回り、異例の短さとなっています。
(ただし、この梅雨明けの発表は速報値で、後日、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討が行われた結果、変更になる場合があります)

梅雨期間の降水量が平年の50%未満の所も

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梅雨期間(6/13~6/27)の降水量を、平年と同じ時期の降水量と比べると、
高知県土佐清水市清水 245.0㎜(平年の109%)
高知県室戸市室戸岬  264.5㎜(平年の140%)
高知県室戸市佐喜浜  302.5㎜(平年の113%)と、太平洋側の沿岸部では平年を超えた所がありましたが、

香川県高松市 27.0㎜ (平年の27%)
徳島県徳島市 48.0㎜ (平年の42%)
愛媛県松山市 74.5㎜ (平年の51%)
高知県高知市 145.0㎜(平年の70%)と、多くの所では平年を下回る降水量となっており、
香川県では8地点ある観測地点全てで、梅雨期間の降水量が同期間の平年の50%未満となっています。

「四国の水がめ」ともいわれる高知県・早明浦ダムの貯水率は28日14時時点で35.3%となっています。この時期の平年値が86%程度ですので、すでに半分以下の貯水率となっており、水不足の懸念が大きくなっています。

7/1(金)にかけてはおおむね晴れ、厳しい暑さ

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この先、7/1(金)頃にかけては、太平洋高気圧に覆われて、日中は強い日差しの照り付ける日が続き、うだるような暑さになりそうです。
日中、暑さが厳しい時間帯の外出は可能な限り避け、無理をせず、室内をエアコン等で涼しい環境にしてお過ごしください。
また、夜間の気温も下がりにくく、寝ている間の熱中症にも注意が必要です。寝る前にコップ一杯の水を飲むように心がけ、通気性や吸水性の良い寝具を使ったり、エアコンや扇風機を適度に使用したりして、睡眠環境を整えましょう。ぐっすり眠ることで体調がよくなり、翌日の熱中症予防にもつながります。

来週は梅雨の戻りに?

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来週は太平洋高気圧の張り出しが一旦弱まって、四国付近(本州付近)には暖かく湿った空気が流れ込みやすくなり、雨雲や雷雲が発生しやすくなりそうです。災害にはならない程度の雨を期待したいところではありますが、まだ予想には幅がありますので、今後の情報にご注意ください。
また、日中の気温は今週よりは低くなる予想ですが、湿度が高く、蒸し暑さが続き、夜から朝にかけての気温の下がりにくい状態は続きそうですので、引き続き体調管理や食品の管理に注意が必要です。