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6月6日から梅雨に入った関東甲信は、きのう(23日)までの降水量が少なく、平年のおよそ半分のところも。今年の関東甲信は梅雨明けが早く、さらに雨も少ない『空梅雨』となりそうです。

平年より少ない降水量 東京都心は平年のおよそ半分

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関東甲信は6月6日から梅雨入りして、本格的な雨の季節を迎えました。ところが、梅雨入りした6月6日から、きのう(23日)までの降水量を調べると、平年よりも少ないことがわかりました。

上の図は、2022年6月6日~23日までの総降水量と平年値との割合を示したグラフで、『100%=平年並みの降水量』となります。

東京都心では、平年値110.4ミリに対して、今年は59.0ミリしか降っておらず、平年の53%とおよそ半分の量になっています。
また、千葉県銚子市は平年の55%、栃木県宇都宮市では平年の60%しか降っていません。

群馬県前橋市(平年比102%)と、長野県長野市(平年比112%)では平年を少し上回るくらいで、今年の関東甲信は空梅雨になっていることがわかります。

【関東甲信 梅雨入り後(2022年6月6日~23日)の総降水量】
※( )内は6月6日~23日の平年値
茨城県水戸市 67.5ミリ (86.1ミリ)
栃木県宇都宮市 67.0ミリ (112.1ミリ)
群馬県前橋市 95.5ミリ (93.9ミリ)
埼玉県谷市 82.0ミリ (100.0ミリ)
千葉県銚子市 62.0ミリ (112.1ミリ)
千葉県千葉市 73.0ミリ (99.3ミリ)
東京都心 59.0ミリ (110.4ミリ)
神奈川県横浜市 87.5ミリ (125.2ミリ)
山梨県甲府市 54.0ミリ (71.6ミリ)
長野県長野市 68.0ミリ (60.7ミリ)

異例の早さの梅雨明けか 最新の梅雨明け予想

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きょう(24日)に発表された日本気象協会の「2022年梅雨明け予想」によりますと、今年の梅雨明けは異例の早さになり、関東甲信は「6月下旬」の予想です。

関東甲信の最も早い梅雨明けは、2018年6月29日頃で、今年はさらに早い可能性があり、予想通りにいくと、6月に梅雨が明けるのは2回目になります。
今年の梅雨は空梅雨で、雨の季節は足早に去っていきそうです。

空梅雨でも油断は禁物 局地的な大雨に要注意

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雨の量が少なかったとしても、この時期は局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」が発生する恐れがあります。
梅雨末期の大雨は災害をもたらす可能性が高いですから、まだまだ油断してはいけません。

ゲリラ豪雨の発生の前兆として「急に真っ黒な雲が近づき、昼間でも空が暗くなる」「雷鳴が聞こえる」「稲光が見える」といった天候の急変が挙げられます。
警報・注意報の発表以外にも、天気予報でよく耳にする「大気の状態が不安定」「天気の急変」などの表現にも注意してください。

もし、ゲリラ豪雨に遭遇してしまったら、屋外にいる場合はすぐに安全な建物に避難するようにして、窓から離れた場所に待機してください。
地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちになります。気象情報を確認しつつ、地上に移動できるようにしましょう。
地下が浸水することがありますので、雨漏りなど異変を感じたら速やかに避難してください。

ゲリラ豪雨は、狭い範囲に短時間で雨が降るという特徴が挙げられます。
tenki.jpの雨雲レーダーなどを活用し、今どこで雨が降っていて、いつやむ予想なのかなどの気象情報を把握しておきましょう。