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梅雨のイメージについてアンケートを実施。ここ数年よく聞く「線状降水帯」や、気になる梅雨明けについても解説します。

梅雨のイメージとは? ジメジメや湿気が気になる方が多数

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6月も終わりに近づいてきています。この週末は晴れて気温が高いところも多くなりますが、それでも梅雨真っただ中。

梅雨の期間、皆さんはどのようなことに注目して過ごしているのでしょうか。
そこで、Yahoo!ニュースの協力を得て、全国にお住まいの皆さまに「梅雨」に関するアンケートを実施しました。

まずは、皆さんの梅雨のイメージを確認するために「梅雨にはどんなイメージがありますか。(複数回答)」と聞いたところ、70%前後の方が「ジメジメする(71.5%)」「湿気が気になる(66.0%)」「蒸し暑い(65.2%)」といった回答をして、湿度が高いというイメージを持つ方が多いということがわかりました。
その他の回答の中には「カビが生える」「髪が広がる」というものもあり、湿度が高いことによる影響についても気になっている方がいるようです。

実際、梅雨の期間(6月~7月上旬)の湿度は一年の中で一番高い地域が多く、例えば東京都心や福岡市では75%以上です。ジメジメとした蒸し暑さを感じやすいのもこの時期の特徴となっています。

梅雨に気になる天気予報 雨のタイミングについて重視する方が多数

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皆さんは、梅雨の期間はどのようなポイントに注目して天気予報を確認しているのでしょうか。
「梅雨の期間、天気予報を見るときにどのようなポイントを重視しますか。(複数回答)」と聞いたところ、一番多かったのは「1日の中の雨の降る時間帯(72.9%)」という回答で、勤・通学のタイミングや昼休みの時間帯など、外出時に雨が降るかどうかについて気にする方が多いということが分かりました。

続いて多かったのは「雨が降る日はいつか(64.0%)」「晴れる日はいつか(47.0%)」と、1日ごとの天気予報を気にする方もいることが分かりました。

ここ数年よく聞く「線状降水帯」 どんなイメージ?

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梅雨は、豪雨災害が発生しやすい時期でもあります。
豪雨災害の要因のひとつに「線状降水帯」があります。ここ数年注目されるようになった現象ですが皆さんはどのようなイメージを持っているのでしょうか。「線状降水帯」についてのイメージを確認するために「線状降水帯についてどのようなイメージを持っていますか。(複数回答)」と聞きました。

その結果、半数以上の方は「大雨が降る(67.5%)」「数時間にわたって雨が降り続く(50.1%)」というイメージを持っていることが分かりました。
一方で、「災害が発生する(43.6%)」「地域に限定して発生する(36.6%)」というイメージを持っている方は半数以下でした。
さらに、「わからない(9.7%)」と回答した方も1割程度いることがわかり、まだ線状降水帯についてのイメージがつかめていない方も少なからずいるようです。

線状降水帯は災害つながりやすい 同じ場所に大雨が降り続く

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球磨川や飛騨川、最上川といった大河川での氾濫などが相次いだ「令和2年7月豪雨」では、活動が活発な梅雨前線の影響で、西日本から東日本の広範囲にわたり、長期間の大雨となりました。特に、顕著な大雨となった7月3日から8日にかけては、線状降水帯が九州で多数発生し、甚大な被害につながりました。

このように前線の活動が活発になると、線状降水帯の発生しやすい気象条件になることがしばしばあります。
大雨や洪水に関する警報、土砂災害警戒情報など大雨に関する情報に加え、「線状降水帯予測」が発表された場合は、避難情報を確認し、早めの避難を心がけてください。

気になる梅雨明けは? 異例の6月中に発表の可能性も

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気になる今年の梅雨明けはいつになるでしょうか。

この先は、太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、平年より早く九州~本州を高気圧が覆うと予想されます。
そのため九州南部~東北南部は、6月下旬に「梅雨明け」が予想されています。6月下旬に梅雨明けとなると異例の早さで、最も早い梅雨明けとなる所もあるでしょう。

梅雨明け後は、今度は暑さに警戒が必要になります。こまめな水分補給や屋内では適切に冷房を使用するなど、熱中症には十分に注意してください。

この記事は日本気象協会とYahoo!ニュースによる共同企画記事です。
Yahoo!ニュースが実施したアンケート調査を活用しています。
アンケートは6月20日に、全国のYahoo!クラウドソーシングユーザーを対象に行い、2000人から有効回答を得ました。