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東・西日本では、7月にかけて、梅雨前線や湿った空気の影響を受けにくく、梅雨明けが早まる可能性が高くなりました。さらに、北・東・西日本では、6月末~7月上旬の気温は平年より高いでしょう。今年は、いつもより早い時期から、熱中症の危険度がアップしますので、警戒が必要です。

梅雨明けは どうなる?

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今週は、22日に、奄美地方で梅雨明けを迎えましたが、九州~東北でも、この先の梅雨の雨はどうなるのか、梅雨明けはいつのになるのか、気になる時期です。

そんな中、気象庁は23日、1か月予報を発表しました。それによりますと、この先1か月全体の降水量は、北日本と沖縄・奄美では「ほぼ平年並み」でしょう。一方、東・西日本では「平年並みか少ない」予想です。

原因は、東・西日本では「梅雨前線や湿った空気の影響を、受けにくいから」です。

日本気象協会が発表した「2022年梅雨明け予想」では、西日本を中心に「梅雨明け」は平年より早い見込みですが、東日本でも「梅雨明け」が平年より早まる可能性が、高くなってきました。

特に、この週末からは、太平洋高気圧の北への張り出しが、強まるでしょう。そのため、関東甲信を中心に、「まるで梅雨明け」あるいは「真夏のリハーサル」といった天気になりそうです。

ただ、日差しが照りつけても、夏の夕立のように、天気が変わりやすくなるでしょう。急な雨や雷雨など、空模様の変化に、お気をつけください。

今年の暑さ ポイントは?

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季節の進みが早いのは、天気だけではありません。この先は、広い範囲で、季節を先取りした暑さになるでしょう。

1か月全体の平均気温は、北・東・西日本では「平年より高い」、沖縄・奄美では「平年並みか高い」でしょう。特に、北海道・東北・関東甲信・東海・北陸・近畿・中国・四国では、6月29日頃から「かなりの高温」が予想され、「高温に関する早期天候情報」も発表されています。

今年の暑さのポイントは、早い時期から「熱中症の危険性が高い状態」が長く続くことです。

まだ6月とはいえ、熱中症に警戒が必要で、本格的な対策が求められます。さらに、暑さが長引くことで、いつもの年よりも、体に負担がかかるおそれがあります。

無理をしないで、屋外での活動は、こまめに水分を補給しましょう。汗を大量に書いた場合は、塩分も適度に補給してください。また、日陰を十分に確保したりするなど、熱中症対策をを心がけ、農作物の管理などにも注意が必要です。

【6月25~7月1日 7月2日~8日】北・東・西日本で 季節先取りの暑さ

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週別に詳しくみていきます。

6月25~7月1日と、7月2日~8日の平均気温は、梅雨明けしている沖縄・奄美では「平年並み」で、夏本番の暑さでしょう。一方、北・東・西日本では「平年より高い」予想です。

平年ですと、この時期の東京都心の最高気温は28℃前後、最低気温は21℃くらいです。

ただ、気温が平年より高い予想ということで、東京都心では最高気温が32~33℃くらいの日が多く、真夏の暑さが続くでしょう。最低気温は25℃近い日が増えて、早い時期から、寝苦しい夜となりそうです。お休み前には、コップ一杯の水を飲むなど、夜間の熱中症にも、注意が必要です。

【7月9日~22日】二十四節気の「大暑」前から 厳しい暑さ

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7月9日~22日の平均気温は、沖縄・奄美では「ほぼ平年並み」ですが、北・東・西日本では「平年並みか高い」でしょう。

7月23日は二十四節気の「大暑」で、暦の上では最も暑い頃ですが、今年はその前から、厳しい暑さの所が多くなりそうです。

「気温が高い」や「湿度が高い」だけでなく、「熱波の襲来」も熱中症を引き起こす条件の一つです。少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方