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19日午後3時8分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.4の地震が発生し、石川県珠洲市で最大震度6弱を観測しました。この地震による津波の心配はありません。気象庁によると、揺れが強かった所では、今後1週間程度、同程度の地震が起きる可能性が高いとして注意を呼び掛けています。今週は中頃から梅雨前線の影響で、北陸地方は雨量が増える恐れがあるため注意が必要です。

石川県珠洲市で震度6弱

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19日午後3時8分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.4(暫定値:速報値の5.2から更新)の地震が発生し、石川県珠洲市(すずし)で最大震度6弱を観測した他、東北地方から近畿地方にかけて震度5弱~1を観測しました。この地震による津波の心配はありません。

過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してください。また、この地域では、1年以上地震活動が続いており、当面、継続すると考えられるため、気象庁は引き続き注意を呼び掛けています。

きょう19日(日)、石川県では梅雨の晴れ間となり、最高気温は珠洲市で30.4℃、金沢市で30.3℃など所々で真夏日(最高気温30℃以上)となりました。珠洲市では3週間ぶりの真夏日、金沢市では2日連続の真夏日となり、湿度も高く、かなり蒸し暑くなりました。

今夜(19日)21時の気温は、金沢市などで25℃くらい、能登地方でも23℃くらいあり、蒸し暑さが続きます。

揺れが大きかった所では、物が倒れてこない場所で就寝するなど、十分に注意しましょう。

梅雨前線が北上 大雨のおそれ

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石川県など北陸地方では、あす20日(月)は日が差しますが、富山県や新潟県では局地的な雨や雷雨に注意して下さい。

22日(水)以降は、梅雨前線が日本海まで北上し、活動が活発となる見込みです。北陸地方では雨が続き、週後半は雨量が多くなる恐れがあります。

揺れが強かった所では、地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害などに注意が必要です。

珠洲市 週の中頃から雨

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震度6弱を観測した石川県珠洲市では、この先は、22日(水)頃から雨が続き、週後半は雨量が多くなる恐れがあります。また、最高気温は平年並みか高く、特に、24日(金)は金沢市で32℃、珠洲市でも29℃まで上がり、かなり蒸し暑くなりそうです。湿度も高いため、熱中症に注意が必要です。

揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっています。今後の地震活動や降雨の状況に十分に注意し、危険な場所に立ち入らないなど、身の安全を図るよう心がけてください。

※追記:気象庁は、震度6弱の揺れを観測した石川県珠洲市について、強い地震で地盤が緩み、雨による土砂災害の危険性が普段より高くなっているとして、「大雨警報」と「大雨注意報」、石川県と金沢地方気象台が共同で発表する「土砂災害警戒情報」の発表基準を、当分の間、通常の7割に引き下げると発表しました。