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九州では、南部・北部ともに6月11日に梅雨入り、四国は6月13日に梅雨入りとなりましたが、雨の降り方が局地的。九州北部や四国では、ダム周辺に雨が降らず、取水制限や減圧給水の所も。今後の雨は?

今年の梅雨入り 平年より遅い所が多い

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きょう14日は、中国地方・近畿・東海・北陸で梅雨入りとなりました。これで、梅雨のない北海道を除き、東北南部・北部を残すのみとなりました。早ければ、東北はあす15日にも梅雨入りの発表がありそうです。

今年の梅雨入りは、5月4日に沖縄、5月11日に奄美と平年より早い梅雨入りとなりましたが、九州や四国、本州では平年より遅くなりました。

九州では、南部・北部ともに6月11日に梅雨入り、四国では6月13日に梅雨入りとなりましたが、大雨の所と少雨の所が顕著となっています。

今年の梅雨 雨の降り方が局地的

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九州では、鹿児島など南部や奄美地方では、梅雨前線や湿った空気の影響で、度々大雨となっていますが、福岡など北部では、平年より雨量が少なくなっています。

6月13日までの30日間合計雨量をみると、中之島など奄美地方では1147.0ミリと平年の2倍以上の雨となっていますが、鹿児島市では257.5ミリと平年の91%、福岡市では99.0ミリと平年の81%と、北へいくほど雨量が少なく、福岡県大宰府市と朝倉市などで平年比が40%台の所もあります。

福岡県苅田町渇水対策本部は13日、主水源とする油木ダム(添田町)の貯水率が15.2%(同日午前0時現在)となり、同日中に15%を下回る見込みとなったとして、午前9時から町内2カ所の浄水場で、順次10%の減圧給水を実施したと発表しました。

油木ダムの近くのアメダス(添田)をみると、前30日間合計雨量は86.0ミリと平年の59%、川の上流の英彦山では128.5ミリと平年の60%となっています。

また、四国も雨の降る所と降らない所が顕著で、前30日間の雨量合計は、早明浦ダムがある高知県本山町では、86.5ミリと平年の37%、上流のいの町本川でも113.0ミリと平年の43%となっていて、早明浦ダムでは取水制限となっています(きょう14日午前0時時点:貯水率42.0%)。

短期集中型 メリハリのある雨の降り方

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この先、6月下旬から太平洋高気圧が強まり、その北にある梅雨前線は本州付近に停滞しやすくなります。月末~7月上旬は、さらに太平洋高気圧が強まり、梅雨明けしたかのような盛夏を思わせる陽気の日もあるでしょう。ただ、梅雨の中休みもありますが、この先1カ月の降水量は全国的に平年並みの予想です。つまり、今年の梅雨は短期集中型。降る時はザッと降り、降らない時は真夏を思わせるような陽気になる見込みです。

短期集中型で雨が降る時は、川の増水や氾濫、土砂災害などが起こりやすくなります。災害への備えを心がけ、水は大切に使いましょう。