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インドでは記録的な熱波に見舞われています。熱波は3月中旬から強弱を繰り返しながらも、5月中旬にかけて長い期間続いています。50℃近い気温を観測した所もあります。

インドで熱波

インドでは3月中旬から熱波に見舞われています。強弱を繰り返しながらも、5月中旬にかけて長い期間続いています。インドではモンスーン入り前の3月~5月は一年で最も暑い時季ですが、今年は一段と厳しい暑さとなっています。

今月16日にはバンダで、最高気温49.0℃を観測。50℃近い危険な暑さとなりました。

暑さの原因の一つとしては、偏西風が通常より北に押し上げられて、暖気が一段と入りやすくなったためと考えられます。さらに、ラニーニャ現象が続いたことで、フィリピン付近~インド洋東部で海面水温が高く、対流活動が活発な状態が続きました。このため、アフガニスタン~インド北西部の高気圧をより強化する役割を果たしたことも原因の一つと考えられます。

今後は?

インド気象庁のモンスーン情報によりますと、インドのモンスーンはまもなく南部からスタートし、6月下旬には北部まで到達する予想で、そろそろ雨季が始まると見られます。

このため、現在、継続している熱波はこれから6月前半くらいまでまだ断続的に続く可能性がありますが、その後は、次第に暑さは収まる可能性があります。