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ゴールデンウィーク2日目、あす30(土)は全国的に晴れて、日中は過ごしやすい所が多いでしょう。ただ、天気変化は速く、5月のスタートは広く雨。中部山岳を中心に2000m級以上の山では、雪になる可能性があります。春山の登山の計画は、十分な注意が必要です。

30日は天気回復 全国的に晴れて快適な陽気

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ゴールデンウィーク2日目、あす30日(土)は天気回復。北海道から九州は晴れて、日差しがたっぷりでしょう。新潟の傘マークは明け方までで、日中は晴れ間が広がる見込みです。沖縄は雲が多く、にわか雨の所がありそうです。

最低気温は平年より低い所が多く、九州~関東は10℃前後。東京都心は9℃と、朝は厚手の上着がないと寒いでしょう。仙台は2℃と、霜が降りるくらい冷え込む見込みです。日中は、日差しとともに気温は上がり、九州~関東は20℃前後。日中は上着なしで快適に過ごせそうです。札幌は16℃と、この時期らしい陽気となりそうです。

ただ、東北や新潟、関東北部の山沿いでは、29日夜~30日明け方にかけて湿った雪が降り、積もる所がありそうです。積雪や路面の凍結によるスリップ事故などに注意が必要です。また、関東など太平洋側では沿岸部を中心に風が強く、波の高い状態が続きます。海のレジャーはご注意下さい。

5月スタートは荒天のおそれ

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5月のスタートは、再び、荒れた天気に注意が必要です。日本海の低気圧と四国の南の低気圧との間で、本州付近は気圧の谷となる見込みです。九州は日が差す所もありますが、中国・四国~北海道にかけて、広く雨となるでしょう。日本海の低気圧は、上空に寒気を伴っているため、南東象限にあたる東日本や北日本では大気の状態が不安定。局地的に強まる雨や落雷、突風に注意が必要です。

また、中部山岳を中心とする、2000m級以上の山では、雪になる可能性があります。春山の登山の計画は、十分な注意が必要です。

雷は甘くない

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この時期は、地上の気温が上がる一方、一時的に上空に寒気が入ると大気の状態が非常に不安定になり雷雲が発達しやすくなります。過去、ゴールデンウィーク中に度々、落雷や竜巻、突風の被害が発生しています。

昨年2021年5月1日は、寒気を伴った低気圧の影響で、九州~東北のあちらこちらで雷雲が発達。静岡県菊川市から牧之原市にかけて突風が発生、住家の屋根の損壊などの被害がありました。

また、2012年5月6日ゴールデンウィーク最終日、栃木県から茨城県にかけて竜巻が発生。茨城県常総市では後の調査でF3スケールとされ日本で起こる竜巻としては最強クラスに。水戸では直径28ミリのヒョウを観測するなど各地で被害が出ました。

雷・稲妻はフランス語でエクレア(エクレール)といいます。シューの皮にチョコを稲妻のようにかけるからだそうです。エクレアは甘いですが、本当の雷は甘くないので注意が必要です。