メイン画像
メイン画像

本日(21日)、道南の松前で昨年より5日遅くソメイヨシノが開花し、いよいよ桜前線が北海道に上陸しました。
昨年の松前は4月16日に開花し、観測史上最も早い記録となりましたが、今年は観測史上6番目に早い開花となりました。なお、松前の桜の観測は松前町の独自観測です。

桜前線 およそ一か月かけて北海道へ

この開花により、北海道への桜前線の上陸となります。
今年の桜前線は、3月中旬にスタートしました。(気象台で最も早い開花は3月17日の福岡)。その後も順調に北上し、全国的に平年より3日前後早い開花となった所が多くなりました。そしておよそ一か月かけて桜前線は青森(4月16日開花)に到達、5日かかって津軽海峡を渡ってきました。(例年では、青森で開花となってから4.5日で北海道へ上陸します。)

松前は、平年では4月27日頃の開花となっており、今年は平年より早めの開花となりました。なお、北海道での桜開花のトップを切るのは、例年松前であることが多くなっています。

開花が平年より早くなった理由は?

3月の北海道は冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の流入も弱くなりました。このため、全般に期間を通して気温は高めに経過し、北海道の月平均気温も平年より「高く」なりました。松前でも、3月の月平均気温は4度1分と平年(3度0分)より高くなりました。
4月に入っても、松前を含めて全道的に気温は平年並みか平年より高く経過しています。この暖かさによって花芽の成長は順調に進み、例年よりかなり早い桜の開花となったと考えられます。

今後も桜前線は順調に北上しそう

画像C
画像C

今後も気温は平年より高い日が多く、その他の地域の桜も順調に生育しそうです。道内では、平年より1週間前後早い開花となる所が多い予想となっています。
主な都市の開花予想は、函館4月22日、札幌4月23日、旭川4月25日、網走5月1日、稚内5月5日、釧路5月6日です。
今年は大型連休を迎える前に、開花となる所が多くなるかもしれません。