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19日(火)、仙台管区気象台は向こう3か月(5月~7月)の天候の見通しを発表しました。この先の東北地方は、暖かい空気が流れ込みやすく、向こう3か⽉の気温は、平年より高いでしょう。向こう3か⽉の降水量は、ほぼ平年並の見込みです。今年の梅雨は、例年以上に蒸し暑くなる可能性があり、熱中症や食品の管理に十分な注意が必要です。

5月 ゴールデンウィークは「紫外線」や「天気の急変」に注意!

高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変化するでしょう。五月晴れの日は行楽を楽しめそうですが、紫外線が強まる時期です。日傘や帽子などで、しっかりと対策を行ってください。また、上空に寒気が流れ込むと、天気が急変する可能性があります。ゴールデンウィークは、急なにわか雨や雷雨に備えて、外出の際は折り畳み傘があると安心です。山や川でのレジャーでは、天気の急変に十分ご注意ください。

気温は、平年より高く、東北南部を中心に最高気温が30℃以上の「真夏日」になる所が多くなりそうです。特に福島では2019年など、35度以上の「猛暑日」を観測した年もあります。5月は朝晩と昼間の気温差が大きく、強い日差しや暖かい空気の影響で急に暑くなることがあります。そのため、夏になる前からの熱中症対策が重要です。

6月 梅雨入りは「ほぼ平年並み」 梅雨入り前から大雨への備えを!

6月の前半は天気が周期変化、月の後半は梅雨前線の影響で、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。太平洋高気圧は日本の南への張り出しが強いでしょう。一方、オホーツク海高気圧の出現頻度は、平年程度となりそうです。梅雨前線は平年より北に位置しやすいものの、降水量は、ほぼ平年並の見込みです。

平年の梅雨入りは、東北南部では6月12日ごろ、東北北部は6月15日ごろです。梅雨入りのタイミングは、平年から大きくずれることはない見込みです。自分が住んでいる場所の災害の危険度をハザードマップなどで確認して、梅雨入り前から大雨への備えを進めてください。

気温は、平年並か高く、蒸し暑い日が多いでしょう。湿度が高く、ジメジメした日が増えるため、熱中症や食品の管理に注意が必要です。

7月 梅雨末期の大雨に警戒!

太平洋高気圧は西への張り出しがやや弱いものの、本州付近への張り出しがやや強いでしょう。一方、オホーツク海高気圧の出現頻度は、平年程度となりそうです。降水量は、ほぼ平年並で、例年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。

梅雨末期は大雨災害が発生しやすい時期です。東北地方に梅雨前線が停滞し、前線上に発生した低気圧などの影響で、集中豪雨が起こる恐れもあります。災害への心構えとして、情報収集と早めの避難を心がけてください。

平年の梅雨明けは、東北南部では7月24日ごろ、東北北部は7月28日ごろです。梅雨明けのタイミングも、平年から大きくずれることはない見通しです。

気温は、平年並か高く、蒸し暑い日が多いでしょう。梅雨明け後は、猛暑が予想されますので、熱中症に警戒が必要です。

暑熱順化に有効な対策

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暑くなる前からできる熱中症の対策には、暑さに強い体づくりがあります。暑さに強い体を作るためには、バランスの良い食事や十分な睡眠以外に、「暑熱順化」をすることも大切です。暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑熱順化ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって体を暑さに慣れさせましょう。

日常生活でできる暑熱順化するための動きや生活には、屋外と室内でそれぞれポイントが2つあります。

【屋外】
①ウォーキング・ジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、意識して少し汗をかくような動きをしましょう。
②サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。

【室内】
①筋トレ・ストレッチ
室内では筋トレやストレッチで軽く汗をかくことができます。運動時の室内の温度には注意し、暑くなりすぎたり水分や塩分が不足したりしないようにしましょう。
②入浴
シャワーのみで済ませず、湯船にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくと良いでしょう。湯の温度が高めの場合には時間は短め、湯の温度が低めの場合には少し長めの入浴することがおすすめです。