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5月中旬にかけては全国的に高温で、いつもの年より「暑いゴールデンウィーク」になるでしょう。東北北部や北海道では桜の開花が進みますが、まだ、暑さに体が慣れていない時期ですので、熱中症の危険度が高まるおそれがあります。マスクをしながら、熱中症対策も必要です。

1か月全体 ポイントは?

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気象庁は14日、1か月予報を発表しました。

それによりますと、この先1か月全体は、暖かい空気に覆われやすくなるため、平均気温は、全国的に「平年より高い」予想です。

平年ですと、東京都心では、この期間の最高気温は20℃~23℃と、昼間は長袖シャツ1枚で、快適に過ごせるくらいの日が多い時期です。ただ、今年は、5月半ばにかけて高温傾向ということで、早い時期から、半袖の出番が増えるでしょう。

さらに、1か月全体の降水量は、東日本の太平洋側と西日本では「平年並みか多い」でしょう。東日本の太平洋側と西日本では、南から湿った空気が入りやすいため、気温だけでなく、湿度が高い日も増えそうです。

そこで、ポイントは、今年は「いつもの年よりも早い時期から、蒸し暑くなる」ということです。

本格的に暑くなる夏の前から、体を暑さに慣れさせることを「暑熱順化:しょねつじゅんか」と言います。日本気象協会が発表した「暑熱順化前線」によりますと、体を暑さに慣れさせるタイミングは、福岡では4月下旬から、高知や広島、大阪では5月上旬から、名古屋や東京では5月中旬からとなっています。

この時期を参考に、いつもよりも早いタイミングから、熱中症への備えを行ってください。

【4月16日~22日】北ほど高温傾向

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ただ、詳しく見ると、暑くなるタイミングが、地方ごとに、少しずつ違ってきそうです。週ごとに詳しく見ていきます。

4月16日~22日の平均気温は、北日本では「平年より高い」、東・西日本は「平年並み」、沖縄・奄美は「平年より低い」予想です。北ほど高温傾向で、この暖かさにより、北日本では桜の開花が進むでしょう。

一方、沖縄・奄美は、いつもの年と違うのは、気温だけではありません。この週の沖縄・奄美は、湿った空気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雨の日が少ないでしょう。4月20日は二十四節気の「穀雨」で、春雨が降って百穀をうるおし、芽を出させる頃ですが、沖縄・奄美では、この頃は、晴れる日が多くなりそうです。

【4月23日~29日】全国的に高温へ ただ注意点も

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ただ、4月下旬は一転して、全国的に高温傾向になるでしょう。

4月23日~29日の平均気温は、全国的に「平年より高い」予想です。特に、沖縄・奄美では、前の週が低温傾向だっただけに、急に暑くなる印象を受けそうです。

また、この頃になると、桜前線は北海道に到達するでしょう。日本気象協会が14日(木)に発表したばかりの、「2022年桜開花予想(第9回)」によりますと、札幌では23日に開花、25日に満開の予想です。今年は、北海道でも、いつもより早く桜の季節を迎えそうです。

天気は、沖縄・奄美や西・東日本では、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べて「晴れの日が少ない」予想です。湿った空気が入ることで、ゴールデンウィークの前から蒸し暑くなる所が多いでしょう。暑がりの方や寒がりの方、それぞれですが、沖縄・奄美だけでなく、西・東日本でも、この頃から半袖の出番が増えそうです。

【4月30日~5月13日】ゴールデンウィークは 平年より「晴れの日」が少ない所も

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「平年より気温の高い状態」は、ゴールデンウィークだけでなく、5月中旬にかけても続く所が多いでしょう。

4月30日~5月13日の平均気温は、北日本と沖縄・奄美では「平年並みか高い」、東・西日本は「平年より高い」予想です。屋外で2メートル以上離れたら、マスクを外して休憩する、暑さを避けて喉が渇く前から水分補給をする、エアコン使用時もこまめに喚起するなど、コロナ感染を防ぎながら、熱中症を予防してください。

また、この頃は、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすくなるため、東日本の太平洋側や西日本では、平年に比べて「晴れの日が少ない」でしょう。ゴールデンウィークのお出かけは、毎日の詳しい予報を確認してください。

なお、梅雨入りは、平年ですと、沖縄では5月10日ごろ、奄美では5月12日ごろです。沖縄・奄美では、この時期の天気は、数日の周期で変わりますので、晴れる日は、日差しを有効にお使いください。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方