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きょう11日、最高気温は全国的に平年より高く、岩手県の沿岸では30℃以上の真夏日が続出しました。今週後半は、季節先取りの気温はおさまりますが、5月初めにかけて高温傾向です。

季節先取りの気温 岩手県の沿岸では最高気温30℃以上の真夏日が続出

きょう11日は、日本付近は暖かい空気に覆われました。東北付近では西風が吹きました。この風が山を越えて吹き降りる時に気温が上がるフェーン現象もあり、特に東北の太平洋側で季節外れの暑さになりました。午後4時までの最高気温は、全国で最も高かったのは岩手県宮古市で31.0℃、次いで岩手県山田町で30.9℃でした。岩手県釜石市は30.3℃など、岩手県の沿岸で30℃以上の真夏日が続出しました。

主要都市の午後4時までの最高気温は、札幌市19.9℃、仙台市24.7℃、東京都心24.7℃、名古屋市25.8℃、大阪市23.0℃、福岡市22.9℃で、いずれも平年より高く、仙台市では6月下旬並みになりました。

今回、特に北日本を中心に、この時期としては暖かい空気に覆われたのですが、この起源は、3月末にアフリカ北部から地中海にあった暖かい空気です。この空気が、東へと移動し、チベット高原から中国華北に、そして日本付近に到達しました。

ゴールデンウイーク頃にかけての見通し 春の熱中症に注意

この季節先取りの気温は、今週中頃まで続く所が多いでしょう。13日(水)から14日(木)は、寒冷前線が日本付近を通過し、広く雨が降る見込みです。前線の通過後は、冷たい空気が流れ込むでしょう。週後半の最高気温は、関東などでも20℃に届かない日があるなど、平年並みか平年より低くなる所が多い見込みです。

ただ、5月初めにかけて、偏西風は平年より北に偏って流れる予想です。このため、日本付近は、北日本を中心に暖かい空気に覆われやすいでしょう。広く晴れの天気が続く時期もあり、北海道から東海を中心に高温傾向です。暑さに、まだ身体が慣れていない時期です。こまめに水分補給をするなど、熱中症対策が必要です。