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台風1号は発達しながら北上し、15日(金)頃、小笠原諸島に近づく恐れがあります。本州付近には前線が停滞するため、台風から熱帯由来の湿った空気が流れ込み雨量が多くなる恐れも。今後の動きに注意が必要です。

台風1号 海面水温高い領域で「非常に強い」勢力へ

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台風1号は、10日(日)15時現在、フィリピンの東を北西に進んでいます。

このあとも海面水温27℃以上の高い領域を進むため、発達しながらフィリピンの東を北西へ進み、暴風域を伴うでしょう。12日(火)には「非常に強い」勢力に発達する予想です。台風の勢力とは最大風速で決まり、「非常に強い」勢力とは強い方から2番目の強さです。

その後は次第に進路を東よりに変え、15日(金)頃、小笠原諸島に近づく恐れがあります。小笠原諸島では、15日(金)頃を中心に大荒れの天気となる恐れがあるため、今後の情報に注意が必要です。

台風+前線=大雨のおそれ

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本州付近は、台風の直接的な影響はありませんが、間接的な影響がありそうです。

台風1号が小笠原諸島に近づくタイミングで、本州付近には前線が停滞する見込みです。この前線に向かって、熱帯育ちの暖かく湿った空気が流れ込み、太平洋側を中心に雨量が多くなる恐れがあります。

上の図はスーパーコンピューターの計算の一つです。14日(木)をピークに13日(水)夜~15日(金)日中にかけて、発達した雨雲が本州付近にもかかり、関東など太平洋側を中心に雨量が多くなる恐れがあります。

台風の動きや、前線の活動次第では雨の強まるタイミングが変わる可能性があります。今後の台風や前線の動向に注意が必要です。

台風2号は?

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なお、きょう10日(日)9時にフィリピンの東で発生した台風2号は、この後もフィリピン付近に停滞し、13日(水)に熱帯低気圧に変わる予想です。今のところ、日本への直接的な影響はない予想です。