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きょう8日午前9時、カロリン諸島で台風1号(マラカス)が発生。今後、発達しながら北上し、来週は沖縄や小笠原諸島に影響が出る恐れも。過去には4月に上陸した台風もあるため、今後の動向に注意が必要です。

台風1号発生

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きょう8日午前9時、カロリン諸島(グアム島があるマリアナ諸島より南)で台風1号(マラカス)が発生しました。中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sで、1時間に15キロと自転車並みの速さで西北西に進んでいます。今後、発達しながら北西に進み、11日頃にはフィリピンの東で強い勢力に発達する予想です。

その後の進路は、各国のスーパーコンピューターの予想に幅がありますが、来週は沖縄や、小笠原諸島に近づく恐れもあるため、今後の動向に注意が必要です。また、来週は本州の南に前線帯が停滞する予想で、台風1号の北上に伴い、熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込み、雨量が多くなる可能性があります。最新の気象情報をこまめに確認して下さい。

台風1号の発生月は?

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台風1号は、その年(今年だと2022年)の1番目 (最初) に発生した台風のことです。

台風1号の発生月は、過去70年(1951年~2021年)の統計を見ると、1月が27個と一番多く、1月~3月までに6割以上発生しますが、4月も2割の確率で発生していて、記録的に遅いというわけではありません。

統計史上最も早い日時に発生した台風1号は、3年前の2019年1月1日、最も遅い発生は1998年の7月9日です。

台風1号 日本に接近した事も

過去(1951年~2020年)、台風1号の経路図を見ると、本州に接近したことはありませんが、沖縄や九州、小笠原には接近した事があります。最近だと、2016年7月に沖縄に接近、2011年5月に沖縄・九州に接近しています。

また、台風1号ではありませんが、過去4月に上陸したこともあります。1956年台風3号は、4月25日に鹿児島県に上陸。1951年の統計開始以来、最も早い上陸記録で、統計史上、唯一4月に日本に上陸した台風です。

日頃から備えを

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台風1号が発生し、今年も雨や風への備えが必要な時期に入ってきました。大雨による土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックするのがおススメです。

1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。

2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難指示の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。