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この先1か月は、北日本では季節を先取りした暖かさで、桜前線はいつもの年よりも早く北上するでしょう。東・西日本は、4月中旬から季節の歩みが加速し、快適に過ごせる日が多くなりそうです。一方、沖縄・奄美では、気温の変動が大きくなりますので、体調管理などにご注意ください。

この先1か月全体 北・東日本を中心に高温

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気象庁は、3月31日、「1か月予報」を発表しました。

それによりますと、この先1か月全体の平均気温は、北・東日本では「平年より高い」、西日本は「平年並みか高い」、沖縄・奄美は「ほぼ平年並み」の予想です。新年度がスタートし、ゴールデンウィーク前半にかけては、北・東日本を中心に、高温傾向となりそうです。

ただ、週ごとに詳しくみると、気温が高くなるタイミングが、地方ごとに、少しずつ違ってくるでしょう。

【4月2日~8日】平年を上回る暖かさで 桜前線は みちのく入り

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4月2日~8日の平均気温は、北日本では「平年より高い」、東・西日本は「平年並み」の予想です。この暖かさで、まだつぼみの桜も、どんどん咲き進むでしょう。

日本気象協会が3月31日に発表した、2022年桜開花予想(第8回)によりますと、桜前線は、この週には東北南部に到達するでしょう。仙台の開花は、平年より早い5日の予想です。いよいよ、みちのくでも、桜のシーズンを迎えそうです。

一方、沖縄・奄美では、この週の平均気温は「平年より低い」でしょう。こちらは、新年度の始まりと共に、季節が逆戻りしますので、気温の変化にご注意ください。

【4月9日~15日】全国的に高温傾向

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ただ、4月9日~15日になると、前の週とは、気温の傾向が変わってくるでしょう。寒気の南下が弱いため、この週の平均気温は、北日本と沖縄・奄美では「平年並みか高い」、東・西日本は「平年より高い」予想です。

中でも、特に注目なのは、沖縄・奄美です。前の週は低温傾向だったのが、一気に平均気温が「平年並みか高い」と予想されており、季節の歩みが急加速するでしょう。ちなみに、那覇市では、4月中旬の最高気温は24.2℃ですが、「平年並みか高い」予想ということで、昼間は半袖シャツで過ごせる日もあるでしょう。

また、平年ですと、4月中旬の最高気温は、東京都心では19.4℃、大阪市は20.0℃です。東・西日本では、この週の平均気温が「平年より高い」ということで、昼間は長袖シャツ1枚で、快適に過ごせる日が増えるでしょう。ただ、朝晩は羽織るもので調節してください。

【4月16日~29日】北の大地でも ゴールデンウィーク前から桜開花へ

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そして、4月後半も、日本付近には暖かい空気が入りやすくなるため、広い範囲で高温傾向が続くでしょう。

4月16日~29日の平均気温は、沖縄・奄美は「平年並み」ですが、西日本は「平年並みか高い」、東・北日本では「平年より高い」予想です。

この頃になると、桜前線は東北北部から北海道へ移るでしょう。日本気象協会が3月31日に発表した、2022年桜開花予想(第8回)によりますと、桜の開花は青森市では17日、札幌市は25日の予想です。札幌市の桜の開花は、平年ですと5月1日ですが、北の大地でも、今年は平年より早く、ゴールデンウィーク前から桜を楽しめるでしょう。

ただ、平均気温が高温傾向でも、朝晩は急に冷えることもあります。毎日の天気予報では、予想気温の数字もこまめにチェックして、夜桜見物の時などは、体を冷やさないよう、暖かい服装を心掛けてください。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方