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きょう(30日)は、福島市で今年初めて気温が20℃を超えるなど、東北では急に暖かくなっています。積雪が多く残る地域では、「なだれ」などに注意が必要です。

東北は今年一番の陽気

きょう(30日)は、東北では昼前からすでに気温が上がっています。福島市では、午前11時半頃に気温が20℃を超えました。正午までの最高気温は20.5℃です。

そのほか、正午までの最高気温は、青森市16.0℃、盛岡市16.2℃、仙台17.5℃、山形市18.9℃など、各地で今年一番の陽気になっています。

気温の上昇で、正午現在、「なだれ注意報」が北海道から東北、北陸、長野県、岐阜県などに出ています。また「融雪注意報」が新潟県、富山県、福井県に出ています。積雪が多く残る地域では、なだれや融雪による土砂災害、低い土地の浸水などに十分ご注意ください。

なだれの種類は2つ

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なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。

1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。

もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。