メイン画像
メイン画像

きょう3日は、西から高気圧に覆われて、九州から関東の広い範囲に日差しが届いています。午後2時半までの東京都心の最高気温は15.0度。池袋サンシャインから見渡す空は、遠くが白っぽく霞んで見えています。

九州~関東で春の日差し

きょう3日は西から高気圧に覆われて、九州から関東は広い範囲で晴れています。午後2時半までの最高気温は福岡で14.4度、大阪で12.5度、東京都心は15.0度でした。風は少しひんやりと感じられますが、春らしい暖かさです。

池袋サンシャインから見渡す東京の空は、日差しはたっぷりですが、空が白っぽく霞んで見えています。昨夜からきょう3日未明にかけて関東地方では一時雨が降り、今朝は宇都宮で濃い霧を観測するなど、内陸部では霧の発生した所もあり、湿った空気が流れ込んでいました。

空が白っぽく見える理由は、水蒸気や花粉、チリ、ほこりなど様々です。気温が上がるにつれて空気中に含むことができる水蒸気の量が増えたり、強風によって花粉が舞いやすくなり、空が白っぽく見えることが多く、ぼんやりした空は春の訪れを示しているとも言えます。

また、5日(土)には、中国大陸から西日本を中心に黄砂が舞う予想が出ています。洗濯物などは念のためご注意ください。

霞とは?

霞は気象用語ではありませんが、空気中に小さなチリや粒子などがたくさん浮かんでいて、空が白っぽく見えることをまとめてこのように呼んでいます。気温が上昇する春は、水蒸気や花粉、黄砂、チリやほこりなど小さな粒子が空に浮遊しやすくなるため、空が白っぽく見通しが悪くなることが多くなります。

黄砂とは?

黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指します。日本における黄砂現象は、春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。

黄砂粒子はいったん大気中に舞い上がると、比較的大きな粒子(粒径が10マイクロメートル以上)は重力によって速やかに落下しますが、小さな粒子(粒径が数マイクロメートル以下)は上空の風によって遠くまで運ばれます。例えば、東アジアが起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ輸送されたことも報告されています。