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きょう26日は、北海道や東北を中心に今年一番の陽気となっている所があります。札幌市の最高気温は今年初めて5℃を超えました。札幌市でその年初の5度以上が、2月下旬以降になるのは2012年以来、10年ぶりです。この後、更に気温が上がる予想で、積雪の多い所ではなだれや落雪、路面状況の変化に十分ご注意ください。

札幌市は4月上旬並みの予想

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きょう26日、午前11時までの最高気温は、札幌市で5.7℃(今年初の5℃以上)で、その年初の5℃以上が2月下旬以降になるのは2012年3月1日(5.9℃)以来、10年ぶりのことです。このほか、秋田市で8.8℃(今年最高)など、既に北海道や東北では、多くの所で今年一番の暖かさとなっています。

この後は更に暖かくなり、予想最高気温は札幌市8℃(4月上旬並み)、秋田市9℃(3月下旬並み)、仙台市12℃(3月下旬並み)などとなっています。

関東から九州にかけても12℃から13℃くらいで、きのう25日より暖かくなる所が多いでしょう。

積雪の多い所では融雪進む

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積雪の多い地域では、暖かくなって雪解けが進むと、なだれに注意が必要です。なだれには大きく分けて2種類あります。

1つは「表層なだれ」です。これは、古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。寒さが厳しい時期に、多く発生します。

もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生します。斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。

あす27日以降も、最高気温が平年を上回る所が多いので、積雪が多く残る地域では、日を追うごとに「全層なだれ」の可能性が高まってきます。屋根からの落雪も発生しやすいので、軒先の作業も注意が必要です。

また、車を運転する際は、雪が解けかけてシャーベット状になるなど、路面の状況が悪化しやすいので、十分ご注意ください。