メイン画像
メイン画像

本日(25日)、札幌管区気象台から三か月予報と暖候期予報が発表されました。

道内ではまだまだ積雪が多い状況が続いていますが、この先の春、そして夏に向けての天気や気温はどういう傾向になっていくのでしょうか?

3月から5月にかけての見通し

本州の3月といえば桜が咲き、見頃になる所が多い時期ですが、北海道の3月はまだ雪山が高く、また雪の降る日が多いのが当たり前です。

今年の3月は北からの寒気が弱く、上空の寒気の影響を受けにくい見込みです。このため北海道付近の冬型の気圧配置は平年より弱く、日本海側では曇り、雪や雨の降る日が少ない見込みです。また、太平洋側とオホーツク海側では平年と同様に晴れる日が多くなるでしょう。

そして4月から5月にかけては北海道でも春が本格化し、低気圧と高気圧が交互に通って、だんだんと季節を進めていきます。

5月にかけての気温は、平年より高めに経過する見込みです。昨日(24日)に発表された桜開花予想でも、北海道の桜の開花は平年より4日前後早い予想となっています。今年の春は、いつもよりも早く訪れるかもしれません。

ただ、3月から4月にかけて気温が高いとなると、注意しなければならないのが「落雪やなだれ」です。急速に雪解けが進むことによって、排水が間に合わず、低い土地が浸水したり、河川が増水する恐れもあります。また、近年では土砂災害やなだれの発生により、道路の通行止めが発生する事例も散見されています。

春のぽかぽか陽気を感じられて、気持ちの良い日も増えてきますが、落雪やなだれなどには十分注意してお過ごしください。

気になる夏の見通しは?

画像B
画像B

日本の夏の天候を左右する大きな要因、それは「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」です。この高気圧の強弱によって冷夏になったり、暑夏になったりと、日本への影響が大きいといわれています。

今年の太平洋高気圧は、北への張り出しが強まると予想されています。また、赤道西部付近の対流活動が活発となる予想から、西から張り出すチベット高気圧も例年より北東側への勢力が強まると予想されており、上空の偏西風も北に蛇行することが見込まれています。これらの影響で、北海道付近は暖かい空気に覆われやすい予想となっています。

そのため、6月から8月にかけての気温は平年より高い予想で、今年の夏は例年以上に暑くなるかもしれません。