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きょう(11日)建国記念の日は、関東甲信の天気は回復しますが、積雪や路面の凍結に要注意。東京都心は午前5時現在、2センチの積雪となっています。転倒事故は雪が降った翌日に多発します。滑りやすい場所や注意点は?

内陸中心に大雪 都心も2センチの積雪

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関東甲信地方は、きのう(10日)~きょう(11日)未明にかけて、南岸低気圧や寒気の影響で山梨県富士河口湖町など内陸を中心に24時間降雪量が30センチを超える大雪となりました(11日午前5時まで)。

11日午前4時現在の積雪は、東京都心2センチ、千葉市4センチ、秩父市8センチ、水戸8センチ、山梨県富士河口湖町34センチ、甲府6センチ、長野県軽井沢町26センチなど、東京都心で2月に最深積雪2センチ以上は2014年以来8年ぶり、富士河口湖町で2月に最深積雪30センチ以上は2014年以来8年ぶりです。

けさは東京都心で0℃台まで冷え込み、路面がカチカチに凍結したり、内陸では積雪となっている所もあります。日中は天気が回復しますが、朝は積雪や路面凍結による転倒事故や車のスリップ事故などに注意が必要です。

雪の翌日に多発 転倒事故

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雪による転倒事故は、雪が降った日よりも、翌日に転倒事故が多発します。東京消防庁によると、先月1月6日、東京都心で10センチの積雪を観した際、雪が降った当日より、翌日の方が転倒事故が2倍近く多くなりました。

【2022年1月6日及び7日の転倒事故件数(速報値)】

1月6日(木)459件

1月7日(金)917件

また、2018年1月22日、東京都心で23センチの積雪を観測した際、数日間は路面凍結などによる転倒事故が多発し、大雪の3日後が一番転倒事故が多くなりました。

滑りやすい場所は?

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特に注意すべき所は4つあります。

①歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。

②バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。

③横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。

④地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。

滑りやすい雪道では、小さな歩幅で、体の重心はやや前にして、靴の裏全体を路面につけるようペンギン歩きで。バランスを取ったり転んだ時に受け身が取れるよう、両手はポケットから出しましょう。