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立春を過ぎても、北~西日本は厳しい寒さが続いて、関東など東・西日本の太平洋側では、雪や雨を降らせる「南岸低気圧」の影響を受ける日もあるでしょう。ただ、2月中旬からは、暖かくなる所が多い予想です。気象庁が発表した、最新の1か月予報をもとに、ポイントをまとめました。

受験シーズン真っ只中 気温の変化が大きい スギ花粉にも注意

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気象庁は3日、最新の1か月予報を発表しました。

それによりますと、この先1か月のポイントは、「2月から3月にかけて、気温の変化が大きくなる」ということです。2月4日は「立春」で、暦の上では春を迎えますが、実際は、早春に向けて、季節が大きく進む1か月になりそうです。

受験シーズンの真っ只中ですが、気温の変化で体調を崩さないよう、注意が必要です。また、西日本や東日本では、2月10日前後から、スギ花粉の飛び始める所もあるでしょう。スギ花粉の飛びはじめ予想は、福岡は2月9日、東京は2月11日となっています。早めの花粉対策も、心がけてください。

【2月5日~11日】立春を過ぎても厳しい寒さ 太平洋側でも雪の可能性

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週別に詳しく見ていきます。

2月5日~11日の平均気温は、沖縄・奄美は「平年並み」ですが、西・東日本は「平年より低い」、北日本は「平年並みか低い」でしょう。この期間は、本州付近を中心に、寒気が流れ込みやすくなりそうです。立春を過ぎても、まだ寒さが続くため、万全な防寒対策を心がけてください。

また、この週は、冬型の気圧配置の強まる日もあるでしょう。特に、6日頃にかけては、日本海側を中心に大雪になる所がありそうです。また、太平洋側でも、東海地方などでは、雪の降る所があるでしょう。交通機関への影響が心配されますので、最新の情報を確認してください。

そして、ポイントは「沖縄・奄美や西・東日本の太平洋側では、南岸低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすい」ということです。中でも、寒気が流れ込みやすい西・東日本の太平洋側では、南岸低気圧の進路次第では、雪の降る可能性も考えられます。過去には、関東甲信で、2月に記録的な大雪になった年もあります。最新の気象情報を確認してください。

【2月12日~18日】西~北日本は春の兆し 本格的な花粉シーズンの所も

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2月12日~18日の平均気温は、沖縄・奄美では、寒気の影響を受けにくく、「平年並みか低い」でしょう。前週は「平年並み」でしたが、季節の進みは足踏みしそうです。

一方、西・東・北日本は「平年並み」でしょう。こちらは、前週は低温傾向だっただけに、「平年並み」でも春の兆しを感じられるでしょう。

ただ、ポイントは「西・東日本では、本格的な花粉シーズンを迎えそう」ということです。花粉の飛びやすい条件は、①晴れて気温が高い日、②空気が乾燥して、風が強い日、③雨上がりの翌日や気温の高い日が、2~3日続いた後です。万全な対策を心がけてください。

【2月19日~3月4日】北日本でも春の足音 なだれに注意

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2月19日~3月4日の平均気温は、沖縄・奄美や西・東日本は「ほぼ平年並み」、北日本は「平年並みか高い」でしょう。

2月19日は、二十四節気の「雨水」で、暦の上では、雪の降ることがなくなり、これから雨が降るようになる頃です。実際は、北日本の日本海側では、まだ平年と同様に雪の降る日が多いですが、気温が高いので、湿った雪が降り、春の足音を感じることができる日も増えるでしょう。

ただ、ポイントは「気温が高くなると、なだれの危険性が高まる」ということです。北日本の積雪の多い所では雪解けが進むため、「なだれ」が発生しやすくなるでしょう。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期には、山の急斜面で「表層なだれ」が発生しやすくなりますが、気温が上昇する春先には「全層なだれ」が発生します。

「全層なだれ」は、特に雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方