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あす25日から28日頃にかけて、列島に強烈な寒波が襲来して、日本海側では大雪が長く続く恐れがあります。特に26日頃には大雪をもたらすJPCZが山陰沖で顕著になり、西日本で降雪がかなり強まる見込みです。各地の警戒期間をまとめました。

各地の警戒期間は?

あす25日以降は冬型の気圧配置が強まり、上空にこの冬一番の寒気が流れ込むため、日本海側は大雪が長く続き、太平洋側でも積雪になる所があるでしょう。

<北海道・東北>

あす25日の午後から27日にかけてが大雪のピーク。風も強まって猛吹雪になる所もありそうです。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で、東北で60~80センチ、北海道で40~60センチです。

<北陸>

今回の寒波で最も降雪量が多くなりそうです。あす25日の午後から27日にかけて大雪のピークで、除雪が間に合わずに車が立ち往生する可能性もあります。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で70~90センチです。その後も更に降雪が増えて、26日夕方~27日夕方までに70~100センチの降雪量が予想されます。

<関東甲信(山沿い)>

関東北部の山沿いや長野県を中心に26日から27日の午前中にかけて特に雪が強まるでしょう。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で50~70センチです。

<東海・近畿>

26日から27日の午前中が大雪のピークです。特に雪が強まるのは近畿北部や岐阜県の山沿いですが、京阪神や名古屋周辺など大都市でも積雪の可能性があります。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で、近畿で50~70センチ、東海で20~40センチです。

<中国>

大雪をもたらす日本海の風の収束(JPCZ)によって、山陰を中心に26日頃には活発な雪雲がかかりそうです。交通機関が大幅に乱れたり、車の運転が困難になる恐れがあります。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で50~70センチ。北陸ほど多くはないものの短い時間で一気に積雪が増える恐れがあります。

<四国>

山沿いを中心に26日頃に大雪となり、平地でも積もる所がありそうです。歩行中は足元に十分ご注意ください。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で5~10センチです。

<九州>

26日頃が大雪のピークで、鹿児島などでも積雪の恐れがあります。冬タイヤなど準備が間に合わない場合はなるべく運転を控えるようにしてください。25日夕方~26日夕方までに予想される降雪量は多い所で、九州北部で5~10センチ、九州南部で1~5センチです。

日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)とは

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冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。

この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。主に山陰や北陸、東北南部はこうしたJPCZの影響を受けやすく、発達した雪雲が次々と流れ込み大雪となることがしばしばあります。

天気図で見ると日本海で等圧線が朝鮮半島に向かってくぼんでいる所がJPCZになります。

雪が強まる前に備えを

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雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。

雪が強まる前の今夜からあす25日の午前中に済ませておくとよさそうです。

①防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの

→暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。

②飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯

→長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。

③ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン

→バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。

④軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ

→除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

また、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、車の運転が危険なレベルの大雪や猛吹雪が予想されるときは、予定を変更や移動手段の変更も検討してください。