今夜もふたご座流星群のチャンス　19日には今年最小満月も

今夜(14日夜～15日明け方)もふたご座流星群の観測のチャンス。19日(日)には今年最小満月も。今年一年を振り返りながら、夜空に思いを馳せてみては?

今夜も空を見上げよう　関東も夜は晴れて観測のチャンス

今夜(14日夜～15日明け方)もふたご座流星群の観測のチャンスです。ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とともに「三大流星群」の一つとされています。

ふたご座流星群は、14日(火)午後4時頃に極大を迎えます。ただ、この時間はまだ日没前になりますので、日没後に空を見上げてみましょう。国立天文台によると、一番多くの流星が期待できるのは、月の入り前後の15日(水)未明(東京では2時から4時頃)になりそうです。空の暗い場所では、1時間あたりおよそ30個から40個の流星が予想されます。

東北の太平洋側と関東から九州はおおむね晴れる見込みです。星空がきれいに見えるでしょう。北海道の太平洋側は雲が多めですが、雲の隙間から観測できる所もありそうです。一方、北海道や東北の日本海側、北陸は星空観察にはあいにくの天気になりそうです。

流れ星を見つけるコツは?

流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。

① できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。

② できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。

③ 空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。

④ ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明りに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。

今夜も冷え込みが厳しくなりそうです。暖かい飲み物を用意したり、ブランケットやマフラー、手袋などで万全の寒さ対策をして観測を楽しんでください。

19日(日)は今年最小満月

今年も残りわずかですが、年末に向けて夜空を見上げる機会はまだありそうです。

12月19日(日)は2021年で最も遠い満月(今年最も小さく見える満月)です。今年、見かけ上最も大きく見えた満月は5月26日でしたが、その時の月と地球の距離が約35万7000 km、19日(日)の月までの距離は約40万6000 kmと遠くなっています。ちなみに、12月の満月は、アメリカ先住民の風習に由来し、12月は夜が長く寒い日が多いことから、別名「コールドムーン」とも呼ばれています。

14日午前11時発表の19日の天気によると、北海道から九州にかけて太平洋側を中心に晴れる予想で、満月も良く見えそうです。遠く離れた小さな月を眺めながら、今年一年を振り返ってみるのもいいかもしれませんね。