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この先1か月、関東甲信のポイントは「気温の変化が大きいこと」です。東京都心などでは、この12月は久しぶりに降水量が多くなっていますが、この先の関東甲信は晴れる日が増えるので、空気の乾燥にも注意が必要です。

関東 今年の12月 まだ上旬なのに いつもとは違う所も

関東の冬といえば、「冬晴れ」というように、晴れて空気が乾く日が多いというイメージの方も大勢いらっしゃるかと思います。ただ、今年の12月は、関東の所々で久しぶりに降水量が多くなっているのです。

12月1日~8日の降水量合計は、東京都心では100.5㎜、千葉市は126.5㎜、水戸市は115.5㎜でした。いずれも、12月に降水量合計が100㎜以上となったのは、2010年以来、11年ぶりのことです。

ちなみに2020年12月、1か月全体の降水量は、東京都心では13.0㎜、千葉市は20.0㎜、水戸市は9.5㎜だったので、今年の12月は、短い期間で雨量が多くなりました。

来週は 平均気温が「平年より高い」予想ですが

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この先1か月、関東甲信の気温や天候はどうなるのでしょうか?

気象庁は9日「1か月予報」を発表しました。それによりますと、関東甲信では、この先1か月全体の平均気温は「ほぼ平年並み」でしょう。ただ、週ごとに「気温の変化が大きくなる」というのがポイントです。

【12月11日~12月17日】

この週の平均気温は「平年より高い」でしょう。東京都心では、最高気温は15℃前後、最低気温は5℃前後の日が多い予想です。

また、高気圧に覆われやすいので、平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。昼間は日差しの温もりを感じられる日が多くなりますので、早めの大掃除にも良さそうです。ただ、晴れる日が多いと、空気がどんどん乾燥しますので、火の取り扱いには十分お気をつけください。

クリスマスイブにかけて 気温や天候はどうなる?

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【12月18日~12月24日】

一方、クリスマスの準備をする頃になると、一気に寒くなるでしょう。この週の平均気温は「平年並みか低い」予想です。前の週が高温傾向だっただけに、急な寒さが身に沁みそうです。

そして、この週になると、冬型の気圧配置が強まるため、平年よりも晴れる日が多いでしょう。ただ、冬型の気圧配置が強まる前に、気をつけなければならないのが、低気圧の動きです。

まだ予報にブレがありますが、今のところ、18日土曜~19日日曜頃には、関東甲信に広く「雪」を降らせるような低気圧が進んてくる可能性もあります。

ただ、寒気の流れ込み具合や低気圧のコース次第では、降るものが「雪」ではなく「雨」になったり、雪雲や雨雲が陸地に全くかからなかったりすることもあります。最新の気象情報を確認するとともに、いつ雪が降っても大丈夫なように、車は冬用のタイヤに交換するなど、雪への備えは早めに行ってください。

年末年始 気温や天候はどうなる?

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【12月25日~1月7日】

そして、年末年始は、いつも通りの寒さとなるでしょう。平均気温は「平年並み」の予想です。ただ、一時的には、強い寒気が流れ込むことも予想されますので、2週間天気で、毎日の天気だけでなく、予想最低・最高気温もチェックしてください。

天気は、平年と同様に晴れる日が多いでしょう。この期間、日本付近では冬型の気圧配置が弱い傾向ですが、穏やかに晴れる日ほど、放射冷却が強まるため、朝晩の冷え込みが強まります。クリスマスやお正月に体調を崩さないよう、寒さ対策をしっかりしてお過ごしください。