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きょう4日(土)は、金星の明るさが最大となる「最大光度」に。南西の空にひと際輝く、宵の明星に注目です。

金星が最大光度

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きょう4日(土)は、金星が最も明るくなる「最大光度」になります。日没後、南西の空の低い位置に、宵の明星として、ひときわ輝く金星を見ることができます。きょう午後5時の金星の高度は20度くらい。腕を伸ばして、地平線から握りこぶし2つ分の高さが目安です。

金星の明るさはマイナス4.7等で、1等星の100倍以上の明るさになります。また、木星や土星も近づき、3つの惑星が同じような間隔で並んでいるように見えます。

ちなみに、地球から見た場合、金星は約1年7か月周期で満ち欠けを繰り返し、見かけの大きさ(視直径)も変化します。双眼鏡や望遠鏡を使うと画像のように、さまざまな金星の姿を見ることができます。なお、最大光度の頃は三日月のように欠けて見えます。

実は昼間でも見える

国立天文台によると、きょうの金星の出は、東京で午前9時39分。入りは午後7時14分です(※)。すでに金星は地平線から上に出ています。とても明るくなっているため、昼間でも見えることもあります。

方角や高度を確認して、探してみてはいかがでしょうか。観察の際は太陽光で目を痛めないよう、注意して下さい。

※出入りの時刻は、金星の中心が地平線に一致する時刻です。

太平洋側は広くチャンスあり

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きょうの夕方から夜にかけて、太平洋側の平地では広い範囲で晴れる見込みで、多くの所で金星を見ることができそうです。西日本は雲の広がる所がありますが、雲の隙間からチャンスを伺いましょう。

なお、日没前後は気温が急に下がり、昼間よりも北風が一層冷たくなります。寒さ対策を十分に行ってください。

一方、山陰や北陸、北日本の日本海側は寒気の影響で雨や雪が降り、残念ながら星空観察にはあいにくの天気となりそうです。