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10月から11月は、インドでは大雨に見舞われました。12月から2月は、ラニーニャ現象が、世界の天候に様々な影響を及ぼす可能性があります。

10月~11月 インドで大雨

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10月後半から11月を中心にベンガル湾で対流活動が活発になったこともあり、インドに、発達した雨雲が度々かかりました。インドの南部に位置するコジコーデでは、10月の月降水量は782ミリで、平年10月の月降水量の2.5倍になりました。11月は28日までの日降水量の合計は380.9ミリでした。ちなみに、平年11月の月降水量は122.5ミリです。

ラニーニャ現象発生時 12月~2月 世界の天候の特徴

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気象庁は、ラニーニャ現象が発生しているとみられる、と11月10日に発表しました。今後、冬の終わりまでラニーニャ現象が続かない可能性もある(40%)が、ラニーニャ現象が続く可能性の方がより高い(60%)とのことです。ここでいう冬は、北半球の冬のことです。

ラニーニャ現象は、南米ペルー沖の海面水温が平年より低くなる現象です。ラニーニャ現象は世界の天候に様々な影響を及ぼします。統計期間1958/59年~2012/13年のデータで、ラニーニャ現象発生時、12月から2月に現れた世界の天候の特徴は以下です。

気温は、 東シベリア中部、米国南部付近、ポリネシア南部~ニュージーランドで高温傾向が見られます。西日本~中国東部~オーストラリア北東部~マダガスカル、北アフリカ西部~西アフリカ西部周辺、東アフリカ南部~南部アフリカ、カナダ西部~アラスカ、カリブ海~南米北部~中部太平洋熱帯域で低温傾向が見られます。

降水量は、 フィリピンの東海上~マレーシア、南アフリカ~セントヘレナ島、米国北西部、南米北部付近、メラネシア~オーストラリア北東部で多雨傾向が見られます。フロリダ半島~メキシコで少雨傾向が見られます。

分布図は、ラニーニャ現象発生時に、平均気温の「高い(低い)」割合、及び降水量の「多い(少ない)」割合が統計期間(1958/1959年~2012/2013年)の気候的出現率よりも、信頼度水準90%以上で有意に大きい領域を、それぞれ「高温(低温)」、「多雨(少雨)」としてまとめて示しています。