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この先1か月の天気と気温の見通しです。日本列島には西回りで寒気が流れ込みやすいでしょう。日本海側は雪や雨の日が多く、太平洋側は冬晴れの日が多い予想です。寒気の影響を受けやすい西日本や東日本を中心に寒さが増すでしょう。

西回りで寒気が流れ込む

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この先1か月は、大陸の高気圧が東シナ海に張り出し、西日本中心の冬型の気圧配置となりやすいでしょう。日本付近には西回りで寒気が流れ込みやすい見込みです。

日本海側の各地は、雪や雨の降る日が多いでしょう。降水量は平年並みか多い予想です。山沿いを中心に雪の降る量が多くなり、平地でも積雪や路面が凍結する可能性があります。気象情報を確認し、雪が降ると予想される場合には、西日本や東日本でも冬用タイヤへの交換を済ませるようにしましょう。

一方、太平洋側の各地は乾燥した冬晴れの日が多い予想です。

平均気温は寒気の影響を受けやすい西日本で12月上旬にかけて平年より低くなるでしょう。2週目(12月4日~10日)は東日本でも平年並みか低くなり、初冬から一気に寒さが増しそうです。一方で、北日本ではこの先1か月の平均気温は平年並みか高く、例年と比べると厳しい寒さが続くことはないでしょう。

・西日本(九州~近畿)

・東日本(東海・関東・北陸)

・北日本(東北・北海道)

沖縄や奄美は、この先1か月は寒気の影響で曇りや雨の日が多く、平均気温は平年並みか低い予想です。

ラニーニャ現象の冬

気象庁が11月10日に発表したエルニーニョ監視速報によりますと、ラニーニャ現象が発生しているとみられ、今後、冬の終わりまでラニーニャ現象が続く可能性の方がより高い(60%)としています。(冬の終わりまでラニーニャ現象が続かない可能性も40%あります。)

気象庁による過去の統計では、ラニーニャ現象発生時、日本での冬(12月~2月)の天候は、日照時間は北日本太平洋側で多い傾向ですが、平均気温や降水量には特徴がみられないとされています。ただ、近年ラニーニャ現象が発生した冬では、冬全体的としては寒冬とはならなくても、一時的には強い寒気が流れ込み、厳しい寒さや大雪をもたらしています。

前回の冬は、前半に強い寒気が流れ込んだ影響で、2020年12月中旬に群馬県みなかみ町藤原や新潟県湯沢町で24時間降雪量が100センチを超える記録的な大雪になりました。関越自動車道では多数の車両が立ち往生するなど、大規模な交通障害が発生。また、2021年1月には北陸を中心にドカ雪となり、富山市では35年ぶりに積雪が100センチ以上となりました。記録的な大雪で、福井県や新潟県で多数の車両の立ち往生が発生しました。

この冬もラニーニャ現象が続く可能性が高く、大雪や厳しい寒さに注意が必要です。