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厚生労働省によりますと、43週(10月25日~10月31日)のインフルエンザ報告数は、昨年同時期と同じく、極端に少なくなっています。ただ、これからは「急な寒さ」と「空気の乾燥」で、インフルエンザにかかりやすくなる時期です。対策をしっかりしてお過ごしください。

インフルエンザ報告数 極端に少なく

厚生労働省が11月5日に発表した「インフルエンザの発生状況」によりますと、43週(2021年10月25日~10月31日)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「20」でした。昨年同時期の総数「30」と同様に、極端に少なくなっています。なお、一昨年の同時期の総数は「3,953」でした。

この先1か月 「急な寒さ」と「空気の乾燥」に注意

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この先1か月は、気象条件としては「急な寒さ」や「空気の乾燥」により、インフルエンザなどの感染症が流行しやすい状況となりそうです。

11月4日に気象庁が発表した「1か月予報」を見ますと、沖縄・奄美は11月6日~11月12日の週から平均気温が「平年より低い」予想です。これまで最高気温が25℃以上の夏日の所もありましたが、急に季節が進むでしょう。

東海・関東甲信・北陸は、11月6日~12日の平均気温は「平年より高い」ですが、11月13日~11月19日の平均気温は「平年並み」で、このタイミングで一気に秋が深まりそうです。

一方、11月後半から季節の歩みが加速するのは、九州から近畿、そして東北・北海道です。

九州から近畿は、11月13日~19日の平均気温は「平年並み」ですが、11月20日~12月3日の平均気温は「平年並みか低い」予想です。東北と北海道は、11月13日~19日の平均気温は「平年より高い」ですが、11月20日~12月3日の平均気温は「平年並み」でしょう。

さらに、この先、冬にかけては、太平洋側を中心に、空気の乾きやすい日が多くなる時期です。空気が乾くと、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。昨冬は感染症対策の効果などが考えられ、冬になってもインフルエンザの報告数は例年に比べて、少ないままでした。この冬も、対策をしっかりしてお過ごしください。