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この週末、明け方は、広い範囲で「きぼう 国際宇宙ステーション(ISS)」を見られるチャンスです。観測のポイントや天気について、まとめました。

「きぼう」が見られるチャンスは いつ?どこ?

この週末、早起きすると「きぼう」に出会えるかもしれません。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

5日金曜の明け方、きぼうが見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角を表した図を見ますと、札幌・秋田・仙台では5時0分頃から、東京・金沢では5時1分頃から、観測のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは、5分程度です。

「きぼう」がどのように見えるかと言いますと、明るい星のような光が、飛行機よりも速めのスピードで、流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと、視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すと良いでしょう。スマートフォンなどで動画を撮影すると、光がスーッと動いていく様子をとらえることもできるので、おすすめです。

気になる天気は?

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気になるのは、5日金曜明け方の天気です。

北海道は雲が多く、所々で雨や雪が降りますが、日本海側を中心に晴れる所もあるでしょう。東北は太平洋側の沿岸部ほど晴れて、きぼうを観察するのに良さそうです。関東は雲が広がりやすいですが、天気の崩れはなく、晴れる所もあるでしょう。

チャンスは5日だけじゃない

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ただ、「きぼう 国際宇宙ステーション(ISS)」を見られるチャンスは、5日金曜だけではありません。

6日土曜は、5時49分頃から金沢で条件が良く、大阪・広島・福岡でも見られるチャンスがありそうです。7日日曜は、5時2分頃から札幌で条件がとても良く、秋田・仙台でも条件が良く、東京・大阪・金沢・広島でも見られるチャンスがあるでしょう。

明け方の天気は、6日土曜は本州を中心に晴れるでしょう。7日日曜は北海道では雨や雪が降りますが、東北から東海を中心に晴れそうです。

ただ、晴れる所ほど、明け方の時間帯は、気温がグンと下がります。「きぼう」を見つけるために空を見上げる時は、体を冷やさないよう、暖かくしてください。