メイン画像
メイン画像

向こう1か月は、特に11月前半にかけて寒気の影響を受けにくく、気温は平年より高い見込みです。ただ、11月後半は冬型の気圧配置となる日が多くなり、上空の寒気の強まる日もあるため、季節は一気に進むかもしれません。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(10月30日~11月5日) 札幌の初雪は遅め?

今日(28日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。

明日(29日)から日曜日にかけては高気圧が張り出し、晴れる所が多くなるでしょう。道内ではまだ紅葉の見頃となっている所もあり、この週末は紅葉狩りなど外出にもよい日和となりそうです。

11月1日(月)以降は湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多くなります。最低気温、最高気温はともに平年並みか高めで経過するため、この先1週間は平地での雪はないでしょう。

札幌の初雪の平年日は11月1日ですが、今年の札幌は初雪が平年より遅くなりそうです。なお、去年までの3年間も札幌では11月になってから初雪を観測するなど、ここ数年は札幌の初雪は平年より遅くなる傾向にあるようです。

2週目(11月6日~11月12日) まだ気温は高め。だが…

冬型の気圧配置となる日は少なく、気圧の谷や南からの湿った空気の影響を受けやすくなります。このため、太平洋側やオホーツク海側では平年より晴れの日が少なく、雨や雪の降る日が多くなる見込みです。

上空に寒気が入りにくくなるため、気温は平年より高い予想となっています。11月の前半までは、季節が一気に進むということはなく、特に日本海側ではいつもなら雪となる地域でも、例年より雪が積もり始めるのが遅くなるかもしれません。ただ、雪が降るのが遅くなったからといって、油断はできません。3週目以降は季節が一変しそうです。

3~4週目(11月13日~26日) 季節は一気に冬へ!?

11月後半は、冬型の気圧配置となる日が多くなります。日本海側やオホーツク海側は曇りや雨、雪の降る日が多くなりそうです。気温は平年並みの予想ですが、平年より高めの気温から平年並みに戻るだけでも、急に寒さが強まった印象となりそうです。また、ひとたび強い寒気が入ると、ドカっと雪が積もる恐れもあります。冬への備えは早めにしておきましょう。

また、日最深積雪が1cm以上となる平年日は、札幌では11月12日と、例年でもこの頃には札幌でも雪が積もり始める時期となっていきます。どんなに遅くてもこの頃までには冬タイヤに交換し終えておくなど、本格的な冬への準備が必要となりそうです。

また、運転に慣れている人でも、そのシーズン初めての雪道運転というのは思ったようにいかないこともあります。雪道を走る際はいつも以上に安全運転を心がけ、焦る気持ちが生まれないよう時間に余裕を持って出発するなど万全な対策を心がけてください。