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向こう1か月は、期間の前半は太平洋側を中心に平年より高めの気温となりますが、期間の後半は各地で平年並みの気温が予想されており、10月の中旬から一気に季節が進みそうです。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(10月2日~8日) 季節の歩みは遅い 週末は台風16号の影響も?

今日(30日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。

1週目は南から暖かい空気が入りやすく、気温は太平洋側を中心に平年より高くなる見込みです。そのため、標高の高い山でも降るものは雨となり、季節の歩みは引き続き遅いでしょう。

なお、2日土曜日ごろは日本の東を北上する台風16号から湿った空気が入り、大雨とはなりませんが、太平洋側を中心に雨の降る所が多くなりそうです。また、台風からのうねりを伴った高波が入るため、太平洋側では東部を中心にしける海域が多くなる見込みです。雨や風の極端な強まりはありませんが、沿岸では高波に注意が必要になります。

2週目(10月9日~15日) 初冠雪はこの頃に?

2週目になると高気圧と低気圧が交互に通るようになり、数日の周期で天気の変わる所が多くなります。そのため、時折北から冷たい空気が入る日が現れ、気温も各地で平年並みとなる見込みです。

既に北海道では、上空に寒気が入ればいつ山で雪が降ってもおかしくない時季に入っています。今年は9年ぶりに道内で9月中の初冠雪が1地点もありませんでしたが、10月の中旬までには遅れていた初冠雪の便りが道北を中心にいくつも届きそうです。

3~4週目(10月16日~29日) いわゆる「冬型」の気圧配置の日も

この期間も高気圧と低気圧が交互に通りますが、次第に西高東低の気圧配置となる日が現れる見込みです。西に高気圧、東に低気圧がある、いわゆる「冬型の気圧配置」と呼ばれる気圧配置で、この状態になると北からの寒気が入りやすくなります。

まだ10月ということで真冬に入るような極端に強い寒気ではありませんが、日本海側では暖かい海の上に冷たい空気が入ることで雲が発生し、雨を降らせる「時雨」となる日もありそうです。その雲が標高の高い山や峠に入れば、雪が降り、積もる可能性もあるため、この時期になると峠を越える予定のある方は、そろそろ冬タイヤの準備が必要になります。

また、平年の初雪が早い道北の稚内や旭川では、10月19日が平年日となっており、平地からも雪の便りが届くかもしれません。

また、この時季になると内陸では平年の最低気温が5度以下となる地域が多くなり、朝晩の冷え込みはさらに強まります。ストーブの点検など、冬を迎える準備を少しずつ進めておくとよいでしょう。