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台風16号は、勢力を維持したまま日本付近に近づき、北陸地方でも1日(金)頃は影響を受ける可能性があります。最新の台風情報に注意して下さい。

台風の中心から離れていても油断禁物! 勢力を維持したまま北上し、強風の範囲が広い可能性

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台風16号は、沖ノ鳥島付近で「猛烈な」勢力まで発達し、ゆっくりと北上しています。このあとも、台風は海面水温の高い海域を北上し、勢力を維持したまま日本付近に近づいてくる予想です。

まだ予報円が比較的大きく、台風の進路や通過するタイミングが変わる可能性がありますが、予報円の中心を通った場合、1日(金)頃には関東の南の海上から東の海上を通過するでしょう。この場合、台風のコースだけを見ると、北陸地方から離れて通るように見えますが、発達した状態で接近してくるため、強風域や暴風域が広い可能性があります。北陸地方では主に「北寄りの強風」や「高波」に注意が必要となります。

一方、台風が予報円の西側を北上した場合、北陸地方にも暴風域がかかるおそれがあります。また、台風本体の発達した雨雲が、新潟県や富山県の山間部を中心にかかるおそれがあります。北陸地方では「北寄りの暴風」や「高波」のほか、「大雨」や「高潮」にも注意・警戒が必要になります。

台風のコースが西寄りの場合、令和元年台風19号「東日本台風」のコースと似ています。このときは、新潟県を中心に土砂災害や家屋の浸水、農作物の被害が発生し、信濃川では観測史上最高水位を記録しました。また、長野県では千曲川が決壊し、北陸新幹線に浸水し、首都圏との交通が長期間にわたり寸断されました。

実りの秋 早めの備えを

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現段階では、台風は関東の南の海上から三陸沖を北上する可能性が高くなっています。北陸地方は主に風に対する備えが必要です。ベランダや庭にある植木鉢や物干し竿・バケツなど、風に飛ばされやすいものはできるだけすべて室内にしまいましょう。停電に備えて、懐中電灯や予備電池・非常食も今のうちに準備しておきましょう。

北陸地方では実りの秋を迎えていますが、暴風により、果実の落果や損傷、樹木の倒伏や枝折れ、ハウスの損壊などの被害が発生する可能性もあります。早めの対策を行うようにしましょう。

また、台風のコースやスピードが変わる可能性もあるので、テレビやインターネットなどで、最新の情報を確認するようにして下さい。