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台風16号は「非常に強い」勢力に発達し、日本の南へ進む予想です。28日頃からは、沖縄・奄美で大しけとなる所があり、台風の進路等によっては大荒れのおそれがあります。来週後半は本州にも影響をもたらす可能性もありますので、最新の台風情報を確認するとともに、台風への備えや対策は、早めに行ってください。

台風16号「非常に強い」勢力に発達へ

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23日21時に、マリアナ諸島で発生した、台風16号。発生した時の中心気圧は1002ヘクトパスカルでしたが、24日金曜9時には、中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートルと、発達中です。

そもそも台風は、暖かい海からエネルギーを供給して発達します。今回の台風16号は、今後、海面温度が高い海域を進むため、さらに発達する予想です。台風の強さは、中心付近の最大風速で決まりますが、26日9時にはフィリピンの東で、上から2番目の「非常に強い」勢力に発達し、「非常に強い」勢力を保ったまま日本の南へ進む予想です。

さらに、台風が発達しながら北上することによって、25日9時以降は、風速25メートル以上の「暴風域」を伴うでしょう。台風は、暴風をもたらすだけでなく、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」も運んできます。

このため、沖縄・奄美では、28 日頃から、台風第 16 号の影響で大しけとなる所があり、台風の進路等によっては大荒れのおそれがあります。来週にかけては、この台風の動きから目が離せなくなりそうです。

台風の進路 どうやって決まる?

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気になる台風16号の進路ですが、今のところ、先になればなるほど、台風の予報円が大きくなっています。これは、まだ進路がハッキリと定まっていないことを表しています。また、予報円が重なっている部分もあるため、台風の動きが遅くなる可能性もあり、日本に近づくタイミングも変わる可能性があります。

もともと、台風は、ほとんど上空の風に流されて動きます。台風が多く発生する領域では、東風が吹いているため、はじめ東風に流されて、西へ進みます。その後、太平洋高気圧の「ふち」を吹く風に沿って北上し、偏西風に流されて北東へ進むことが多くなるのです。

今回の台風16号も、この先、上空の太平洋高気圧や偏西風の位置次第で、進路が定まってくるでしょう。台風16号の進路次第では、来週後半、大荒れの天気になるなど、本州にも影響がでるおそれがあります。

最新の台風情報を確認するとともに、台風への備えや対策は、早めに行ってください。

台風が近づく前の対策 暴風に備えて

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台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点ついて、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。