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台風14号が、日本付近に近づき、金曜日から土曜日にかけて、北陸地方に近い所を通過する可能性が出てきています。強風や大雨に対する備えを早めに行いましょう。

台風14号は次第に温帯低気圧に変わり、北陸付近を進む可能性

台風14号は、強い勢力で東シナ海を北上しています。このあと、16日(木)にかけて、東シナ海で動きが遅くなりますが、その後、東へ進路を変え、17日(金)の夜には西日本付近に接近し、18日(土)にかけて、温帯低気圧に変わりつつも、北陸付近にかなり近づく可能性があります。

まだ予報円が大きく、台風の進路や通過するタイミングが変わる可能性があるものの、仮に予報円の中心を進んだ場合、北陸の沿岸を通過する可能性があります。このため、北陸地方でも17日(金)以降は、雨・風ともに強まるおそれがあります。

予想される現象は? 収穫期の米への影響は?

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現段階では、台風は北陸付近または日本海を通る可能性が高くなっています。日本海~北陸の沿岸を通過した場合、北陸地方は南寄りの風が強まり、川沿いの地域など、局地的に暴風となることが予想されます。ベランダや庭にある植木鉢や物干し竿・バケツなどは、風で飛ばされて事故になるおそれがあります。できるだけすべて室内にしまいましょう。窓ガラスに飛散防止フィルムやガムテープ、ダンボールなどを貼っておくと、万が一窓ガラスが割れたときに破片が飛び散ってケガをするのを防ぐことができます。

また、南寄りの風が山を越えてフェーン現象となり、気温がかなり上がる可能性があります。北陸地方は米の収穫期にあたっています。この時期にフェーン現象が起きると胴割れ米の発生等、米の品質が低下する恐れがあります。台風の接近前になるべく早めに刈り取ることが推奨されています。また、急な暑さによる熱中症にも十分な注意が必要です。

台風が北陸付近を通過した場合、台風本体の雨雲が掛かって、雨・風ともに強まるおそれがあります。雨どいや側溝などの掃除や土のうの準備のほか、ハザードマップを確認し、避難経路の確認や防災グッズの点検を行うと良さそうです。