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きのう(7日)、フィリピンの東で発生した台風14号、本日8日午前9時に「非常に強い」勢力になりました。台風の眼もくっきり。今後は勢力を保ったまま、週末には石垣島など先島諸島付近に進む恐れも。今後の動向に注意が必要です。

13号はフィリピン直撃 14号は非常に強い勢力で沖縄の南へ

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フィリピン付近には、2つの台風。おととい(6日:月曜)発生した台風13号と、きのう(7日:火曜)発生した台風14号があります。台風13号は今後も東へ進み、フィリピンを直撃したあと、ベトナム方面へ向かい日本への影響はない見込み。

一方、警戒が必要なのが、台風14号。本日8日(水)午前9時に、「非常に強い」勢力となり、中心付近の眼もくっきりしています。8日午前9時現在、台風14号は、中心付近は945hPa、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートル。きのう(7日)午前9時に発生した時の中心気圧は1000hPaだったため、24時間で55hPaと急速に発達しています。

台風は強さも大きさも、いずれも風の強さが決まります。「非常に強い」勢力とは、最大風速44メートル以上、54メートル未満で、上から2番目のランクです。現在、台風14号は大きさのランクはなく、比較的コンパクトですが、中心付近の積乱雲が発達しているため、接近すると急に雨や風が強まる恐れがあります。

今後は、海面水温30度くらいと、高い海域を北上し、更に発達。11日(土)には、中心気圧935hPa、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルで石垣島など先島諸島の南へ進む予想です。その後、予報円の中心を通ると、12日(日)に非常に強い勢力で台湾付近を通り、13日(月)に東シナ海に進む見込みですが、12日(日)の予報円は半径480キロ、13日(月)の半径は650キロと本州がすっぽり入るくらいの大きさで、まだ予報が定まっていません。

沖縄 台風の動向次第で大荒れ

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台風は高気圧のヘリに沿って進み、日本付近まで北上すると、上空の強い風(偏西風)にのり、進路を東よりに変えスピードアップすることが多くあります。

ただ、進路のカギを握る太平洋高気圧の張り出しの予想にばらつきがあります。太平洋高気圧が台風14号の北側にしっかり張り出せば、台湾付近から大陸方面へ向かいますが、弱まれば北上し東シナ海から西日本へ向かうシナリオも考えられます。

目先、沖縄地方は、台風第 14 号の進路等によって 11日(土)~12 日(日)頃は大荒れや大しけとなる可能性があるため、今後の動向に注意・警戒が必要です。

台風への備えを

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台風はゲリラ豪雨と違い、接近前まである程度備える時間があります。台風に備えて、測候の掃除をするなど、対策をとりましょう。