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向こう1か月は、気温、降水量、日照時間ともにほぼ平年並みで、順調に秋が深まりそうです。例年通りであれば、今月中にも標高の高い山では雪が降り始めます。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(9月4日~10日) 一気に秋らしくなりそう

1週目はオホーツク海高気圧の影響を受ける日が多く、海からの湿った冷たい気流が入りやすくなります。

そのため、気温はオホーツク海側や太平洋側で平年より低く、最高気温は沿岸を中心に20度前後と9月中旬から10月上旬並みの日が多くなる見込みです。日中でもやや肌寒く感じる日が増えそうです。

日本海側では最高気温25度くらいの日がまだ多くなりますが、真夏に比べると湿度が低く空気がカラッとしてくるため、風に秋らしさを感じられるでしょう。

2週目(9月11日~17日) そろそろ半袖は終了?

9月の中頃になると、秋らしく数日の周期で天気が変わりますが、日本海側では高気圧の影響を受けやすくなるため、例年より晴れる日が多くなる見込みです。

気温は各地とも平年並みとなります。9月の中旬となると、平年の最高気温は全般に22度くらいになるため、徐々に夏日となる所も少なくなってきます。例えば、札幌では去年(2020年)の最後の夏日は9月16日でした。そろそろ半袖の出番が終了し、本格的な衣替えのシーズンを迎えそうです。

3~4週目(9月18日~10月1日) 例年通りなら山で雪が始まる

この期間は暖かい空気に覆われやすくなる見込みで、気温は各地で平年並みか高めとなる予想です。

季節の歩みは少しペースを緩めそうですが、寒気が全く入ってこないわけではありません。この時季に一時的に強い寒気が流れ込むと、標高の高い山では山頂付近で雨が雪に変わることもあります。旭川地方気象台で初冠雪の観測対象である旭岳は標高2291メートルですが、その旭岳の平年の初冠雪の観測日は9月25日。例年通りなら9月の終わりには麓からでも山頂が雪化粧した様子が見られることになります。

平地で雪が降るのはまだ先のことになりますが、山からは早くも冬の足音が聞こえてくるかもしれません。