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21日土曜は、九州~東北では「激しい雨」や「滝のような雨」が降り、大雨になる所もあるでしょう。先週からの記録的な大雨により、地盤が緩んでいる所では、少しの雨でも、土砂災害が発生するおそれがありますので、警戒が必要です。一方、22日日曜に台風12号の近づく沖縄は、荒れた天気となる前に、備えを行ってください。

「激しい雨」や「滝のような雨」も

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21日土曜は、本州付近の上空に「冷たい空気」が残る一方で、地上付近には、雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むでしょう。

このため、九州~東北の広い範囲で、大気の状態が不安定になり、雨雲や雷雲が発達しそうです。

あちらこちらで、バケツをひっくり返したような「激しい雨」が降り、道路が川のようになるおそれがあります。また、東北南部など「非常に激しい雨」の降る所もあるでしょう。「非常に激しい雨」とは、滝のようにゴーゴーと降り続く雨で、傘は全く役に立たないレベルです。落雷や突風、急な強い雨にも、注意が必要です。

特に、九州~東海は、先週からの記録的な大雨により、土砂災害の危険度が高まっている所があります。また、雨雲が予想より発達したり、停滞したりした場合には、土砂災害や洪水の危険度が急激に高まるおそれがあります。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。今回の大雨に限らず、いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面に、ひび割れができることです。

2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。

3つめは、井戸や川の水、湧き水が止まることです。湧き水が濁る場合も、前触れの一つです。

4つめは、がけや斜面から、濁った水が吹き出すことです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険度が高まっています。すぐに斜面から離れて、安全な所へ避難してください。

台風12号 22日日曜 沖縄へかなり接近 列島への影響は?

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一方、20日金曜の夜、フィリピンの東で、台風12号が発生しました。

この台風12号は、22日日曜、沖縄地方(先島諸島)に、かなり接近する見込みです。沖縄地方では、22日は、先島諸島を中心に荒れた天気となり、海はしける所があるでしょう。22日にかけて、沖縄地方で予想される最大瞬間風速は30メートル、波の高さは5メートルです。また、22日日曜の沖縄地方は、台風周辺の雨雲がかかるため、激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

荒れた天気となる前の21日土曜のうちに、台風への備えは、早めに行ってください。

また、台風12号は、沖縄地方にかなり接近した後、北上する予想です。今のところ、台風12号は、24日火曜には、対馬近海で、熱帯低気圧に変わる予想ですが、九州や四国、本州にも、雨のもとになる「暖かく湿った空気」を大量に運んでくる可能性があります。

週明けにかけて、九州や四国、本州でも、雨の降り方には、十分お気を付けください。