8月の雨量は、九州や中国地方で、17日までで、すでに統計開始以来1位になっている所もあるほど、異例の大雨になっています。今後の雨の見通しです。
8月の雨量 すでに統計開始以来1位 過去およそ130年の間で異例の大雨
8月11日から、本州付近に停滞する活動が活発な前線の影響で、九州など西日本を中心に大雨になっています。
8月の雨量は、きのう17日までで、佐賀市1187.0ミリ、熊本市953.5ミリで、いずれも統計開始の1890年以来1位、長崎市870.0 ミリで、統計開始の1878年以来1位、広島市640.5ミリで、統計開始の1879年以来1位、福岡市777.5ミリで統計開始の1890年以来2位など、8月として、過去およそ130年の間でみても、異例の大雨になっています。
これまでの大雨で、地盤はすでに緩んでいる所があります。
あす19日にかけても大雨続く 土砂災害の危険度さらに高まる恐れ
あす19日にかけて、日本海に前線が停滞するでしょう。前線の活動は弱まりますが、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みます。特に発達した雨雲がかかる地域と時間帯は、九州では、南部を中心に19日朝にかけて、中国地方や四国も19日朝にかけて、近畿、東海では、19日の日中が中心です。局地的に雷を伴って、非常に激しく降るでしょう。関東から北海道では、晴れ間が出る所がありますが、所々で雨が降り、雷を伴って激しく降ることがある見込みです。今後、土砂災害など災害の危険度がさらに高まる恐れもあります。引き続き厳重に警戒し、自治体が発表している情報などを確認して、災害の危険のある場所にいる人は早めに安全な場所に避難してください。すでに避難している人は、引き続き安全な場所で過ごしてください。雨が弱まったり、止んだりしている地域でも、崖や急な斜面など、危険な場所には近づかないでください。
20日も局地的に発達した雨雲かかる 21日~22日は広く雨か
20日も、広い範囲で雨量が多くなることはなくても、九州から近畿の太平洋側を中心に、局地的に発達した雨雲がかかる見込みです。
21日は、日本付近に西から気圧の谷が近づき、22日にかけて、本州付近を通過するでしょう。九州北部や本州の日本海側も含めて、広く雨が降る見込みです。
予想される雨量
予想される雨量は、19日18時までの24時間に、多い所で、四国地方、東海地方150ミリ、九州南部、九州北部地方、中国地方、近畿地方120ミリ、関東甲信地方、東北地方80ミリです。
その後、20日18時までの24時間に、多い所で、四国地方、近畿地方100~150ミリ、九州南部、九州北部地方、中国地方、東海地方、関東甲信地方50~100ミリです。