メイン画像
メイン画像

今月11日(水)頃から、九州など西日本を中心に大雨が続いています。あさって19日(木)頃にかけて、広い範囲で大雨の恐れがあり、土砂災害や川の増水・氾濫などが多発する可能性があります。自ら危険を感じたら、早めに避難するなど、身を守る行動をなさってください。

警戒レベル4までに全員避難を

これまでの記録的な大雨により、九州など西日本を中心に土砂災害の危険度が非常に高くなっている地域があります。あさって19日(木)にかけて、低気圧や前線の影響で、九州から北海道の広い範囲で雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害や、低い土地の浸水、川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。

図で示した「警戒レベル」とは、災害発生の危険度や的確な避難行動について、5段階で表したものです。(ここでは警戒レベル3以上を表記)

「警戒レベル4」は、災害が発生する危険が高まっているとして、市町村から避難指示が発令される段階です。「警戒レベル4」までに、危険な場所から全員避難するようにしましょう。「警戒レベル5」は、既に災害が発生・切迫している状況で、必ずしも発令される情報ではないため、「警戒レベル4」までに避難することが必要です。また、避難に時間を要する方(ご高齢の方や障害のある方など)は、それより前の「警戒レベル3」の段階で避難しておくと安心です。

どこに避難したら良いか

画像B
画像B

災害の危険が迫っている場合、なるべく早く、避難することが必要です。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている中、3つの密を避けながら避難生活をする所を選ぶには、何より「避難先を分散すること」が大切です。次の3つの避難先が挙げられます。

①浸水する深さよりも高い所にいて自宅に住み続けることができる、水や食料などの備蓄がある場合は、「在宅避難」も選択肢の1つです。

②近くの親戚の家や、知人の家など、より安全な所を「自主避難先」として選ぶことも考えましょう。

③自治体が「指定避難所」を定めていますが、変更されていたり、増設されていたりする可能性があります。避難を始める前に、必ず市町村のホームページなどで、確認してください。

どうしてもやむを得ない場合は、車中泊や、テントの活用も避難先の1つです。ただ、豪雨の中で、屋外を移動するのは、車も含めて危険です。車中泊する場合は、浸水しないように周りの状況を十分確認してください。車中泊は、エコノミークラス症候群の危険性もあるので、水分補給やマッサージも欠かさないでください。

避難前に確認することは

画像C
画像C

避難後、すぐに自宅に帰れるとは限りません。

急いでいても、避難所へ向かう前には4つのポイントを確認しましょう。

・火の元を確認

・ガスの元栓を閉める

・電気のブレーカーを落とす

・戸締りを確認

停電してしまった場合にも、忘れずにブレーカーを落としてから避難するようにしてください。復旧したときに漏電し、火災になることを防ぐ必要があります。

避難時の注意点

画像D
画像D

大雨や暴風の中を、避難所へ歩いて向かう可能性があります。身の安全を確保できる服装で避難するようにしましょう。

動きやすい長袖、長ズボン、履きなれたスニーカー(運動靴)で避難してください。(おすすめは紐で締められ、靴底がしっかりしているタイプ。長靴は水が入ってしまうと歩行が困難になるため避けましょう。)

風で飛んできたものや転倒に備え、頭を守るために、帽子やヘルメットをかぶりましょう。

避難時に必要なものはリュックに入れて両手を空けておき、できれば軍手を着用してください。

避難所での感染症対策

画像E
画像E

避難をする際、指定避難所には、大勢の方が集まってきます。そんな中、水などが入った「普段の非常持ち出し袋」に加え、新型コロナウイルス感染対策には、次の物を用意しておくのが、おススメです。

①マスク(できれば複数枚、用意しましょう。災害後の復旧作業時にも役立ちます。)

②アルコール消毒液

③ハンドソープ・固形石鹸(なるべく避難所で共有しないよう、家族用または自分用を持参しましょう。)

④使い捨てのビニール手袋(ドアノブなど、大勢の人が触れるものから、接触感染を防げます。)

⑤除菌用アルコールティッシュ(水が不足した場合、手洗いの回数を少なくできます。)

⑥体温計(自治体で用意できない場合もあります。できれば一人一本用意しましょう。)

⑦キッチンペーパー(タオルを共用せずに手を拭くことができるだけでなく、輪ゴムやヘアゴムと組み合わせれば、簡易マスクを作ることができます。)「大雨警報」や「土砂災害警戒情報」、「氾濫危険情報」などの防災気象情報は、住民の皆さんが主体的に避難行動等を判断するための参考となる情報です。

市町村から避難指示が発令されていなくても、防災気象情報も参考にしながら、身を守るために、早めの避難行動をとるようになさってください。