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8月11日から本州付近に停滞する前線の影響で、九州など西日本を中心に大雨になっています。あす18日にかけて、広く雨が降り、土砂災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。

降り続く雨 九州では土砂災害の危険度が非常に高い状態

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8月11日から、本州付近に前線が停滞しています。この時期に長雨と大雨になっている原因は、夏の太平洋高気圧の北への張り出しが弱くなっていることがあります。このため、南西からの暖かく湿った空気と、太平洋高気圧に沿う南からの暖かく湿った空気が、九州付近で合流し、発達した雨雲を次々に発生させています。

もう一つの原因として、上空を流れる偏西風が九州付近まで南下し、上空に寒気が流れ込んでいます。このため、前線の活動が活発になっています。

8月11日0時から17日16時までの総雨量は、長崎県雲仙岳で1204.0ミリ、佐賀県嬉野市で1169.5 ミリ、長崎県長崎市長浦岳で1153.5ミリ、佐賀県鳥栖市で1012.5ミリなど、1000ミリを超えている所があります。嬉野市では、わずか1週間で、平年の年間雨量のおよそ5割に達しています。これまでの大雨で、特に九州では、土砂災害の危険度が、非常に高まっている所があります。厳重な警戒を続けて下さい。

大雨続く 九州だけでなく広く土砂災害などの危険度が高まる恐れ

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あす18日にかけて、前線上の低気圧が日本海を北東へ進むでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。九州から北海道にかけて、雨が降る所が多く、大雨になる恐れがあります。雨の降り方によっては、今後、九州だけでなく、土砂災害や洪水の危険度が、急激に高まる可能性があります。広く土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。

雨が弱まったりやんでも土砂災害などの危険あり 20日頃まで警戒・注意を

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19日から20日にかけても、本州付近に前線が停滞する見込みです。前線の活動は、やや弱まりますが、それでも発達した雨雲がかかる所があるでしょう。18日にかけての大雨で、地盤が緩むことが想定されます。土砂災害などの災害は、大雨のピークが過ぎてから発生することも珍しくありません。たとえ少しの雨でも、また雨がやんだとしても、土砂災害などに警戒、注意が必要です。土砂災害の前兆には、斜面のひび割れ、異様な音、においなどがあります。少しでも異変を感じたら、災害から身を守るために、直ちに安全な場所に避難して下さい。

予想される雨量

予想される雨量は、18日18時までの24時間に、多い所で、四国地方250ミリ、中国地方、東海地方200ミリ、九州南部、近畿地方180ミリ、九州北部地方、関東甲信地方、東北地方、北海道地方120ミリ、北陸地方100ミリです。

その後、19日18時までの24時間に、多い所で、四国地方100~200ミリ、近畿地方100~150ミリ、九州南部、九州北部地方、中国地方、東海地方、関東甲信地方、東北地方、北海道地方50~100ミリです。