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九州では再び激しい雨が降り始めています。今後も19日(木)ごろにかけて、九州や中国、四国を中心に雨量がさらに増え、線状降水帯の発生しやすい状態も続く見込みです。土砂災害や浸水、川の状況がさらに悪化しそうです。

16日夜から17日 九州、中国、四国を中心に厳重警戒

いったん、南の海上に下がっていた前線が、きょう16日(月)、再び北上してきています。九州では朝から局地的に1時間に30ミリ以上の激しい雨を観測しています。

このあと、特にきょう16日(月)深夜からあす17日(火)にかけては、九州や中国、四国の広い範囲に活発な雨雲がかかり、大きな災害をもたらすことがある線状降水帯が発生する可能性もあります。近畿や東海、関東甲信も局地的に大雨になる恐れがあります。今回も外が暗い時間の大雨が予想されますので、特にお年寄りやがけの近くにお住まいの方は外が明るいうちに避難しておくことをお勧めします。

17日午前6時までに予想される24時間雨量は、多いところで、九州北部250ミリ、九州南部200ミリ、四国120ミリ。さらにその後、18日午前6時までの24時間に、九州北部や東海で200~300ミリ、九州南部・四国・中国・近畿・関東甲信で100~200ミリなどとなっています。

19日ごろまで大雨の恐れ続く

18日(水)から19日(木)ごろも、九州など西日本を中心に、場所を変えながら大雨の降りやすい状態が続く見込みです。今後、土砂災害の危険度や川の状況がどんどん悪化していきますので、いつでも避難できる体制をとっていただきたいと思います。

線状降水帯とは

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線状降水帯は、雨雲が次々と発生し、発達しながら、風に乗って、同じような場所に流れ込むことで、大雨をもたらします。線状降水帯による大雨に対して、2つのことに気をつける必要があります。

1つめは、線状降水帯は、数時間にわたって猛烈な雨が降り続くため、集中豪雨を引き起こすことがあるということです。このため、雨が弱まってから避難しようと思っても、避難のタイミングを逃す恐れがあります。「まだ大丈夫」と油断しないで、雨がひどくなる前、できれば外が明るいうちに、安全な所へ避難して下さい。あまりにも雨が強くて、避難場所へ行くのが、かえって危険な場合は、家の中の上の階にとどまるのも、選択肢の一つです。

2つめは、現在では、線状降水帯の発生する時間や場所を正確に予測するのは難しいということです。いつ線状降水帯が発生しても避難できるよう、普段からの準備や心構えが必要です。事前にハザードマップにて、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所を確認しておきましょう。避難場所や避難経路を決める時に役立ちます。