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九州は、先週11日からの総雨量が8月平年の4倍を超える記録的な大雨になっています。きょう16日からあす17日にかけて、九州は再び大雨のおそれがあります。土砂災害の危険度がさらに高まりますので厳重に警戒をして下さい。低地の浸水や河川の増水、氾濫にも警戒が必要です。

異例の記録的大雨

九州は、11日降り始めからのきょう16日正午までの総雨量は佐賀県嬉野市1056.5ミリ(8月平年の3.8倍)、長崎県雲仙岳1019.5ミリ(同3.2倍)、福岡県大牟田市898.5ミリ(同4.2倍)、本県山鹿市880.5ミリ(同3.7倍)など、平年8月の3倍から4倍を超える記録的な大雨になっています。

現在、九州付近に停滞する前線の活動が再び活発になり、活発な雨雲が流れ込んでいます。1時間雨量は熊本県天草市本渡40.5ミリ(午前08時29分)、熊本県南阿蘇村34.0ミリ(午前11時00分)、熊本市31.0ミリ(午前9時45分)、鹿児島県薩摩川内市30.0ミリ(午前10時52分)など激しい雨が降り始めています。

土砂災害の危険度さらに高まる

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この記録的な大雨により、九州の広い範囲で地盤がゆるみ、土砂災害の危険が「警戒~注意」の所が多く、佐賀県嬉野市は「非常に危険」の所があります。

さらなる大雨で、土砂災害の危険度が一段と高まり、新たに土砂災害が発生するおそれがありますので厳重に警戒して下さい。二次災害のおそれがありますので、復旧作業などは雨の状況に十分に注意し身の安全の確保を最優先に対応して下さい。

またこれまでの大雨により、川の護岸が弱くなっている所もあります。再び浸水したり、河川が氾濫するおそれもありますので厳重な警戒が必要です。

あすにかけて大雨 早めの避難を

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あすにかけて、前線上の低気圧が九州北部付近を通過する見込みで、前線の活動が活発化する見込みです。九州付近は断続的に激しい雨や非常に激しい雨が降り、各地で大雨になります。

あす昼までの24時間に予想される雨量は、九州北部の多い所で250ミリ、九州南部の多い所で200ミリで、その後もさらに雨量が増えるでしょう。

市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、特に土砂災害警戒区域や浸水想定区域ににお住まいの方は安全な場所への早め避難が必要です。

また、夜間に雨が強まる所もあります。夜暗くなってからの避難は危険ですので、災害リスクの高いエリアにいる人は、必ず明るいうちに避難をし、身の安全を確保できる場所でお過ごし下さい。