メイン画像
メイン画像

あす15日(日)にかけて、前線が南下。近畿や東海、関東甲信など太平洋側でも災害級の大雨に警戒が必要です。特に、岐阜県や長野県などでは線状降水帯が発生する恐れがあります。夜間に大雨になると、避難所への避難は返って危険な場合があります。コロナ禍での避難のポイント、今一度確認をお願いします。

太平洋側でも災害級の大雨の恐れ

今月11日から続く記録的な大雨。14日は佐賀県、長崎県、福岡県、広島県で大雨特別警報発表。あす15日にかけては、前線が次第に南下し、前線上を低気圧が東へ進む見込みです。大雨エリアは近畿や東海、関東甲信など太平洋側でも線状降水帯が発生し記録的な大雨となる恐れがあります。九州~東北にかけては、どこで重大な災害がおきてもおかしくない状況です。自分の所は大丈夫と思わず、命を守る行動をお願いします。

15日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、東海地方で300ミリ、関東甲信地方250ミリ、九州北部地方、四国地方、中国地方、近畿地方で200ミリ、九州南部で180ミリ、北陸地方、東北地方で100ミリです。

その後、16日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、九州南部で100から150ミリ、九州北部地方、関東甲信地方で50から100ミリ、四国地方、中国地方、近畿地方、東海地方、北陸地方、東北地方でおよそ50ミリです。

西日本では、すでに記録的な大雨となり、土砂災害や浸水害の危険度が非常に高くなっている所や氾濫が発生した河川があります。東日本や北日本でも災害リスクが高まります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

3つの密をさけて

画像B
画像B

災害の危険が迫っている場合、なるべく早く、避難することが必要です。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている中、3つの密を避けながら避難生活をする所を選ぶには、何より「避難先を分散すること」が大切です。そこで、次の3つの避難先が挙げられます。

①学校や公民館など、指定避難所だけが、避難先ではありません。自宅に住み続けることができ、食料などの備蓄があるなら、「在宅避難」も選択肢の一つです。出来るだけ自宅の2階など上階で、崖などから離れた部屋に移動しましょう。

②近くの親戚の家や、知人の家など、より安全な所を「自主避難先」として選ぶことも考えましょう。

③自治体が「指定避難所」を定めていますが、変更されていたり、増設されていたりする可能性があります。避難を始める前に、必ず市町村のホームページなどで、確認してください。

どうしても、やむを得ない場合は、車中泊や、テントの活用も避難先の一つです。ただ、豪雨の中で、屋外を移動するのは、車も含めて危険です。車中泊する場合は、浸水しないよう、周りの状況を十分確認してください。車中泊は、エコノミークラス症候群の危険性もあるので、水分補給やマッサージも欠かさないでください。

非常用袋+コロナ対策グッズ

画像C
画像C

避難をする際、指定避難所には、大勢の方が集まってきます。そんな中、水などが入った「普段の非常持ち出し袋」に加え、新型コロナウイルス感染対策には、次の物を用意しておくのが、おススメです。

①マスク(できれば複数枚、用意しましょう。災害後の復旧作業時にも役立ちます。)

②アルコール消毒液

③ハンドソープ・固形石鹸(なるべく避難所で共有しないよう、家族用または自分用を持参しましょう。)

④使い捨てのビニール手袋(ドアノブなど、大勢の人が触れるものから、接触感染を防げます。)

⑤除菌用アルコールティッシュ(水が不足した場合、手洗いの回数を少なくできます。)

⑥体温計(自治体で用意できない場合もあります。できれば一人一本用意しましょう。)

⑦キッチンペーパー(タオルを共用せずに手を拭くことができるだけでなく、輪ゴムやヘアゴムと組み合わせれば、簡易マスクを作ることができます。)