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停滞する前線の影響で、九州や中国地方を中心に過去に経験のないほどの大雨となり、災害の発生している所があります。この大雨のピークは16日(月)頃までの予想で、その後もしばらく雨。気を抜けない状況が続きそうです。

九州から東北 多くの所で地盤が緩んでいる状況

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活動の活発な前線の影響で、11日(水)頃から、九州~東北の広範囲で雨が続いています。

14日14時までの72時間の雨量は、佐賀県嬉野市や長崎県雲仙岳をはじめ九州北部で800ミリ~900ミリほどに達している所があり、九州や中国地方を中心に観測史上1位の値を更新した所が多くなっています。

上の図は、14日14時現在の土砂災害の危険度を示したものです。九州や中国地方に限らず、四国や近畿から東北にかけても地盤が緩み、土砂災害に警戒が必要な所が増えてきています。

前線停滞 大雨のピークを過ぎても土砂災害に警戒

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あす15日(日)と16日(月)も、南から高温多湿な空気が流入し、前線の活動が活発。九州から東北にかけて雨。

前線の位置や、湿った空気の流れ込み方により、雨が弱まったり、やんだりする時間帯もありますが、再び雨脚が強まるおそれがあります。これまでのように、線状降水帯が発生して、数時間のうちに状況が急速に悪化することも考えられます。

17日(火)以降は、前線の活動が少しずつ落ち着きますが、20日(金)頃までは南からの湿った空気が流れ込みやすく、雨が降ったりやんだりとなりそうです。九州から東北にかけて、多くの所で地盤が緩んでいます。たとえ激しい雨が降らなくても、気を抜けません。雨のピークを過ぎた数日後に、大規模な土砂災害が発生するケースもあり、しばらくは警戒が必要です。避難先でお過ごしの方は、ご自宅付近の安全が十分に確認されるまでは、決して無理をなさらないでください。

また、川や用水路は、しばらく水位の高い状態が続きますので、むやみに近づくことは大変危険です。

22日(日)以降 次第に晴れのエリアが広がる

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22日(日)から27日(金)にかけては、夏の太平洋高気圧が再び張り出してきます。ただ、北海道までは高気圧の力が及ばない見込みです。

北海道は曇りや雨のスッキリしない天気となるでしょう。

東北から九州、沖縄にかけては、晴れる日が多くなり、その分、気温が上がります。日中は広い範囲で連日のように30℃を超える予想で、残暑が厳しいでしょう。夜の寝苦しさも、戻ってきそうです。